「勉強していても頭に入ってこない・・・。」
「覚えたのに、テストの時に思い出せない・・・。」
「覚えることに疲れてしまった・・・。」
「記憶力を身につけて、テストの点数を上げたい・・・。」
当記事は、こういった暗記の悩みに応える記事です。
今回は「暗記のコツ」を解説していきます。
私は、
- 国立大学合格
- 教員採用試験合格
- 独学1か月で簿記3級合格
など、受験勉強や資格試験勉強で結果を出してきました。
また、小学校教員を15年間、勤めました。
経験から得た暗記のコツを皆さんにわかりやすくお伝えします!
この記事を読むと、
- 暗記のコツがわかる
- 勉強の効率が上がる
- 覚えたことがしっかり定着する
- テストなどでよい結果が得られる
最後まで読んで暗記力をアップさせましょう!
暗記とは? 「覚える」と「思い出す」
暗記と聞くと「覚える」ことだと思いがちですが、
「思い出す」ことも含まれます。
つまり、
覚えても思い出せなければ、暗記できていないということです。
皆さんは「暗唱」をしたことがありますか?
かけ算九九や落語の寿限無、枕草子や竹取物語。
歌詞を見ずに歌うことも暗唱です。
これらを覚えようと練習した人も多いのではないでしょうか?
その時、
「しちしち(7×7)……」
「秋は夕暮れ。……」と
思い出せないことはありませんでしたか?
歌っていて歌詞が出てこなかったことはありませんでしたか?
そう、覚えたのに、思い出せないのです。
覚えたと思っても、思い出せなければ、
暗記できたことにはなりません。
当然、テストでも結果が出ません。
暗記が難しい原因
暗記が難しい原因は
- 暗記する量が多い
- 暗記する言葉が難しい
- 暗記する事柄に対して興味がない
暗記科目と言われる社会科は、覚えることがたくさんあります。
私が高校生の時、
「墾田永年私財法・・・?」(意味がわからん。)
「カノッサの屈辱・・・?」(カノッサって人がなんの屈辱?)
(カノッサは人名ではありません)
「マルクス=アウレリウス=アントニヌス・・・?」(どこ?人?何?)
こんな感じで勉強していました。
長いし、意味不明なものばかりです・・・。
暗記しにくい原因は他にも
「枕草子」を暗唱したことはありますか?
「春はあけぼの。ようよう…」で始まるものです。
「春」と「夏」まではいけます。
「秋」になると急にあやしくなります。
少し数字が出てきたり、烏(からす)や雁(かり)が出てきたりで、
関係というか様子が複雑で何度も間違えるので
暗記しにくいです。
ある歌の歌詞で1番と2番がごっちゃになっていることはありませんか?
私はよくあります。
1番だけでも、同じメロディーが続くところは大苦戦です。
歌詞の前後の関係や流れもあやふやな理解になっています。
暗記が難しい原因はさまざまです。
暗記の基本 インプットとアウトプットのバランス
暗記は、
インプット(覚える)とアウトプット(思い出す)のセットです。
インプットとアウトプットをすごく大まかに分けると、
インプット(覚える)
- 読む
- 見る
- 聞く
アウトプット(思い出す)
- 話す
- 書く
です。
皆さんは受験勉強や資格試験勉強、テスト勉強をする時、
インプット(覚える)中心の勉強をしていませんか?
例えば、
- テキストを読む・見る
- 動画を見る
- 講義を聞く
- マーカーを引く
- リングを使って覚える
- 赤いシートで隠す(これはアウトプットかも)
これらに時間を費やしても、テストなどで結果は出せません。
明らかにアウトプットする(思い出す)勉強が不足しています。
テスト中に頭を抱えることも多いでしょう。
だからといって、
「アウトプットをたくさんするぞ!!」
もダメです。
インプットとアウトプットのバランスが暗記では大事です。
インプットなくして、アウトプットはできません。
覚えなければ、思い出せません。
インプットとアウトプットの両方を意識した勉強をしましょう。
効率的な暗記のコツ 7選
インプットとアウトプットのバランスがよい方法を紹介します。
①動画視聴(インプット)
現代的な勉強方法です。(私の学生時代にあってほしかった)
コスパもタイパも一番いい勉強方法です。
今はYou tubeに良質な学習コンテンツがあり、
You tubeでも勉強ができますね。
- 見ると聞くの両方で覚えやすい
- 聞くだけでもOK
- 電車やバスの中でもOK
- くり返し視聴できる
- わからなくなったら、その場面まで戻せる
- わかっているところは、とばせる
- 倍速できる
- 動画にコメントをすると、アウトプットになる
②テキスト(書籍)を読む(インプット)
古典的な勉強方法です。
読むだけで覚えられる力は誰もが欲しい力です。
- 電車やバスの中でもOK
- 線を引くことができる
- 付箋などを貼ることができる
- 何回も読み返せる
- 覚えてきたらとばせる(毎回全てを読む必要はない)
③ノートに書く・まとめる(インプットのための書く)
これも古典的な勉強方法です。
読むよりも、書いて覚えた方が、記憶に残りやすいですが、
時間がかかってしまうことが弱点です。
- 図や表を自分で書いたりできる
- 関係性を自分なりにまとめられる
- 書き写すことで、アウトプットにつながる
- 時間がかかる(タイパ悪い)
私は学生時代、
世界史の教科書をノートにまとめる(ほぼ丸写す)ことをやりましたが、
今ふり返るとものすごくタイパが悪いことに気づきました。
それなら、テキストを何度も読んだ方がいいと思いました。
④関係づけて覚える(インプット)
私が学生の時の方法です。
歴史の場合、
時代・人物・場所の3つを関係づけます。
例えば、
- 年表で大まかな時代(鎌倉時代、江戸時代など)の流れを覚える
- どの時代に有名な歴史上人物が出てくるか覚える(鎌倉…源頼朝)
- 歴史上人物が行ったことがその時代でどんな意味があるかを覚える(源頼朝は初めて幕府を開いた→武家政権の誕生など)
英単語の暗記の場合は、接頭語・接尾語で覚える
-tionという接尾語で名詞になる
act(行動する) → action(行動)
suggest(提案する)→ suggestion(提案)
inform(知らせる)→informetion(情報)
他にも「-tive」という接尾語は「~的な」という形容詞に変化する。
act(行動する)→active(行動的な)
1つのものに対して、関係づけて覚えると楽です。
⑤アウトプットをして覚える これが大事!
今回の暗記のコツで、最も大事なところです。
アウトプットのメリットは、
無意識にインプットもしていることです。
- 書いて覚える
- 声に出して覚える
- 問題を解く
- 人に説明する
「数学は暗記だ」
と、高校生の時に言われ、
文系だった私は
「??」
でした。
しかし、大人になり簿記の資格(計算が多い資格)を
取るための勉強をしていると、
「数学は暗記だ」の意味がわかりました。
要は、「解き方を覚える(暗記する)」ということです。
何回もくり返し問題を解くと、解き方を覚えていきます。
さらに言えば、効率的な解き方まで見つけられます。
まさにアウトプットしながら、インプットしています。
このアウトプット(思い出す)の勉強が不足すると、
テストなどで結果が出ません。
また、「人に説明すること」が暗記方法で最も効果的です。
「ラーニングピラミッド」を皆さんは知っていますか?
出典元:最近よく見かける ” ラーニング・ピラミッド ” について | 中学校の社会科の授業づくり (social-studies33.com)
この図が示すように、
「人に教えること」は、
学習の定着率をアップさせます。
人に教えるためには、
教える内容をしっかり理解する必要があります。
また、教えていると、
説明があやふやで、インプット不足の部分がわかり、
復習(インプットのやり直し)の見通しができます。
インプットしたことを人はどんどん人に教えましょう。
対面だけでなく、SNSで発信する方法もアリです。
⑥復習を工夫する
「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?
出典元:エビングハウスの忘却曲線|進学塾、学習塾、中学、高校、大学受験、代々木進学ゼミナール (yoshin-zemi.com)
学習をした20分後には約42%を、
学習した一日後には約74%を忘れるというグラフです。
覚えたことを忘れるのが人間です。
だから、復習が大事です。
そして、復習も工夫します。
- 「一回忘れる時間を作る=間を空ける」
- 「アウトプットする」
です。
昨夜見たドラマやアニメを次の日に誰かに話す時。
キャラクターの様子や言葉、自分の気持ちなどいろいろと思い出します。
話し相手も同じものを見ていたら、さらに盛り上がり、記憶に残りやすくなります。
これと同じように、
- 昨夜インプットしたことを、今朝アウトプットする
→夜は動画やテキストで覚えて、朝は問題を解く
- 土日の週末には、今週インプットしたことをアウトプットする
→今週インプットしたことを友達に説明する
など、時間を空けてアウトプットし、
記憶に定着させていきましょう。
⑦よく睡眠をとる
眠っている間に、記憶は定着すると言われています。
眠ることで、必要な情報と不必要な情報を脳が整理します。
必要な情報は記憶として定着し、
不必要だと判断された情報はそこで落ちていきます。
「一夜づけや徹夜(オール)で勉強する」
というものがありますが、
効率的ではありません。
しっかり睡眠をとって、脳をいい状態にすることが、
暗記の効率アップにつながります。
まとめ 何回も、何回も……
今回の記事のまとめです。
- ①動画視聴
- ②テキスト(書籍)を読む
- ③ノートに書く・まとめる
- ④関係づけて覚える
- ⑤アウトプットをして覚える
- ⑥復習を工夫する
- ⑦よく睡眠をとる
この記事を書くにあたり、
「好きなもの・興味あるものを暗記できるのはなぜか?」
という疑問をもちました。
「それは好きだし、興味あるからだよ~。」
と、自分では思っていました。
しかし、暗記のコツをふんだんに使っていることに気づきました。
私の場合、野球やゲームが好きなのですが、
- 野球選手の名前・背番号・ポジション・出身校
- ドラクエ、ポケモンのモンスターのHP・出現場所・経験知・ゴールド
- 桃鉄(桃太郎電鉄)のよい物件駅・よいカード売り場
これらを苦労なく覚えました。
なぜ覚えられたのか?
- 選手名鑑を何回も読んだ。
- 試合を何試合も見ている。
- 何回も誰かと話したり、何回も誰かに教えている。
- 自分も野球経験者だから覚えやすい。
- 何回もゲームをするため、数字や場所などを覚えた。
- ゲームの攻略本を読んで、実戦でアウトプットしていた。
暗記のコツがふんだんに使われていました。
そして、「何回も」というところも暗記のコツです。
自分の好きなもの・興味のあるものだからこそ、
「何回も」できたのだと思います。
皆さんは「推し」については、熱く語れるのではないでしょうか?
それはきっと、夢中になって何回も何回も
調べたり、見たり、聞いたりインプットし、
それをたくさんの人に教えてきた(アウトプットした)からです。
勉強も同じです。
勉強を好きになるのは難しいかもしれませんが、
勉強の「推し」を見つけ、
コツをふんだんに使って暗記していきましょう!
今日は以上です!
コメント