大学駅伝の頂上決戦―全日本大学駅伝2025。
三重・伊勢路を駆け抜ける学生たちの熱き戦いが、今年もやってきます。
國學院大学の連覇か? それとも全日本最多勝の意地か? それとも箱根の王者か?
この記事では、全日本大学駅伝2025の優勝候補と順位予想、出場校や見どころを詳しく紹介します。
全日本大学駅伝2025とは?
全日本大学駅伝は大学三大駅伝の1つであり、二戦目のレースです。
大学三大駅伝とは出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の3つの駅伝です。
大学三大駅伝を全て優勝すると大学駅伝三冠となります。
全日本大学駅伝は出雲駅伝と箱根駅伝の中間
全日本大学駅伝は出雲駅伝と箱根駅伝の中間にあたる距離です。
全日本大学駅伝は8区間・約106kmの距離で争います。
出雲駅伝は6区間・約45km。箱根駅伝は10区間・約217kmですので、距離的には中間にあたります。
また、大学三大駅伝の二戦目ということから、時期的にも中間です。
出雲駅伝と比べると距離が伸びるので、スピード&スタミナの両方が求められ、10000mを主戦場にしている選手の力が必要な駅伝です。
また、全日本大学駅伝ではゲームチェンジャーが重要。
ゲームチェンジャーとは、その名の通りレースの流れを良い方に変える選手のことを表します。
全日本大学駅伝2025の日程
2025年11月2日(日) 8時10分スタート
全日本大学駅伝2025のコース
熱田神宮西門前(名古屋市熱田区神宮)→伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町)
8区間 106.8㎞
- 第1区 9.5 ㎞ 熱田神宮西門前→愛知県・名古屋市港区藤前(ファーストカーゴ前)
- 第2区 11.1 ㎞ 名古屋市港区藤前→三重県・桑名市長島町(BLUEGRASS ゴルフアカデミー前)
- 第3区 11.9 ㎞ 桑名市長島町→四日市市羽津(霞ヶ浦緑地前)
- 第4区 11.8 ㎞ 四日市市羽津→鈴鹿市林崎町(ファミリマート鈴鹿林崎町店前)
- 第5区 12.4 ㎞ 鈴鹿市林崎町→津市河芸町(ザ・ビッグエクストラ津河芸店前)
- 第6区 12.8 ㎞ 津市河芸町→津市藤方(ベイスクエア津ラッツ)
- 第7区 17.6 ㎞ 津市藤方→松阪市豊原町(JAみえなか前)
- 第8区 19.7 ㎞ 松阪市豊原町→伊勢神宮内宮宇治橋前
全日本大学駅伝2025の出場校
- 國學院大學 関東 11大会連続13回目
- 駒澤大学 関東 30大会連続32回目
- 青山学院大学 関東 13大会連続15回目
- 創価大学 関東 4大会連続4回目
- 早稲田大学 関東 19大会連続31回目
- 城西大学 関東 3大会連続12回目
- 立教大学 関東 2大会連続2回目
- 帝京大学 関東 3大会連続17回目
- 札幌学院大学 北海道 8大会連続32回目
- 東北学院大学 東北 2大会ぶり18回目
- 中央大学 関東 5大会連続32回目
- 大東文化大学 関東 4大会連続46回目
- 順天堂大学 関東 2大会ぶり29回目
- 日本大学 関東 3大会ぶり43回目
- 東海大学 関東 12大会連続38回目
- 中央学院大学 関東 3大会ぶり17回目
- 日本体育大学 関東 2大会連続45回目
- 信州大学 北信越 4大会ぶり16回目
- 名古屋大学 東海 2大会ぶり17回目
- 岐阜協立大学 東海 4大会ぶり5回目
- 関西大学 関西 3大会連続15回目
- 大阪経済大学 関西 5大会連続27回目
- 関西学院大学 関西 2大会ぶり14回目
- 広島経済大学 中国四国 5大会ぶり24回目
- 志學館大学 九州 初出場
- 日本学連選抜チーム オープン参加
- 東海学連選抜チーム オープン参加
全日本大学駅伝2025の順位予想と優勝候補
今年の全日本大学駅伝の上位は👇と予想します!
①國學院大学
②駒澤大学
③中央大学
④青山学院大学
⑤早稲田大学
國學院大学
昨年まではエース・平林の色が濃かったですが今年は総合力。
昨年大会で逆転の優勝テープを切った上原琉翔をはじめ、青木瑠郁、高山豪起、辻原輝、野中恒亨と計算が経つランナーが残っています。
また、2年生の浅野結太、飯國新太、尾熊迅斗らも楽しみな存在。
区間配置ががっちりと嚙み合えば二連覇の可能性もアリ。
駒澤大学
全日本大学駅伝で一番勝っている駒澤大学。
これまでに16回の優勝回数を誇っています。
何よりも5000m、10000mのトラック競技に力を入れているのが強みで、全日本で強さを発揮するのが駒澤です。
佐藤圭汰を筆頭に、山下拓馬、伊藤蒼唯、帰山侑大の4年生カルテットは近年の駒澤を支えてきた実力者。
今年の箱根を経験した桑田駿介、谷中晴の2年生コンビも期待大です。
下級生を中心とした底上げができれば優勝は間違いなし。
中央大学
吉居駿恭、溜池一太とエースが安定しているのが今年の中央大学の強み。
この二人が今年の箱根駅伝では一区、二区を担当して首位をひた走ったことから、7区・8区配置となればおもしろいです。
また、藤田大智、本間颯ら3年生の存在も楽しみ。
昨年ルーキーながらも快走を連発し、成長著しい岡田開成にも期待大です。
青山学院大学
青学が全日本を優勝したのは2016年と2018年の2回のみ。
箱根駅伝に照準を当てているチームが全日本で優勝をするのは難しいように思いますが、それでも経験値で上位に来るでしょう。
カギを握るのは安島莉玖、飯田翔大、小河原陽琉、折田壮太の2年生。
エース・黒田に加えてもう一・二枚エース級が欲しいところ。
早稲田大学
今年の台風の目は早稲田大学。
キャプテン・山口智規に山の名探偵・工藤慎作。大学駅伝に慣れてきた山口峻平。
そして佐々木哲、鈴木琉胤ら頼もしいルーキーたち。
個性揃いのチームも、区間配置が嚙み合えば上位に食い込んでくるでしょう。
全日本大学駅伝2025の見どころ
ここでは全日本大学駅伝2025の見どころを紹介します。
全日本は10000mの走力・記録が問われる
全日本大学駅伝の各区間の距離に注目すると、10km前後の距離がほとんどです。
つまり、全日本では10000mの走力・記録が重要になってきます。
10000mと聞いてもあまりピンと来ない人もいるかもしれません。
10000mは陸上のトラック競技の一つで、一周400mを25周してタイムを競います。
スピードとスタミナの両方が求められるハードな競技です。
大学駅伝ではこの10000m平均タイムが各校の順位予想や戦略の参考にされます。
全日本で最も優勝している駒澤大学は5000m・10000mに力を入れており、東京世界陸上にも出場した鈴木芽吹選手のように日本代表を何人も輩出しています。
10000mの日本記録(2025年10月10日現在)は塩尻和也の27分09秒80です。
27分台は超一流ランナーの証。28分台前半は一流ランナーという目安でレースを見ていきましょう。
トラック競技で力がある古豪の二校に注目!
今年トラック競技で成果を出しているのは中央大学と早稲田大学。
中央大学は溜池一太、吉居駿恭が27分台をマークしており、岡田開成ら28分台も多くいます。今年の箱根駅伝では先行逃げ切り作戦で往路を沸かせたのを記憶している人も多いでしょう。
早稲田大学は山口智規が27分台の記録を持っています。
楽しみなのは高校駅伝で活躍した選手たち。
今年の箱根駅伝では山口竣平が3区で区間3位の快走。
スーパールーキー鈴木琉胤は5000m13分25秒の記録があり、10000mへの適応が注目されています。また、高校駅伝2年連続区間賞の佐々木哲も主戦場は3000m障害ですから、10000mという距離にどれだけ適性があるか注目です。
注目の区間エントリーは?
10月30日(木)の正午までがメンバーエントリーの期限。
それ以降に更新します!
全日本大学駅伝2025の注目選手
ここでは全日本大学駅伝2025の注目選手を10000mのタイムとともに紹介します。
上原琉翔(國學院大学)
28分16秒76
昨年は最終8区で逆転の優勝テープを切った。
沖縄出身で暑さに強い。
野中恒亨(國學院大学)
28分17秒98
昨年5区区間賞。
昨季の駅伝シーズンで大ブレイク。
佐藤圭汰(駒澤大学)
27分28秒50
スピードは日本長距離界トップクラス。
昨年は怪我のため走れず。
山川拓馬(駒澤大学)
28分36秒98
一昨年は優勝テープを、昨年は驚異的な追い上げ(57分09秒)を見せたミスター8区。
山川で8区が決まっているのは大きい。
吉居駿恭(中央大学)
27分44秒48
昨年は7区区間14位と大苦戦。その後箱根一区で区間賞。
ハマれば強い。
黒田朝日(青山学院大学)
27分49秒60
昨年は4区で従来の記録を13秒更新する区間新記録(33分03秒)。
今年は7区・8区か?
山口智規(早稲田大学)
27分52秒37
早稲田のキャプテン&スピードスター。
今年5000m13分16秒をマーク。
アンケート:全日本大学駅伝2025で優勝する大学は?
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