今年ももうすぐ終わりですが、年が明けて、冬の寒さがさらに増す頃に注目されるのが選抜高校野球(春の甲子園)の出場校です。毎年、1月下旬に選考があり、発表されます。そして、3月の下旬頃に甲子園で開催されます。
今回は「選抜高校野球について、第96回選抜高等学校野球大会(2024)の出場校候補について」書いていきます。
選抜高等学校野球大会とは?(大会要項より抜粋)
まずは選抜高校野球の基本情報です。
- 招待大会である
- 秋季大会で結束を高め、冬場の鍛錬を経て、成長した姿を披露する場
- 夏の甲子園のような予選はない。
- 都道府県高等学校野球連盟が校風、品位をも勘案して候補校を推薦し、選考委員会が秋季大会での試合結果および試合内容をもとに出場校を選考する。
調べてみて知ったことですが、選抜高校野球の開催には関東大震災の復興が関係しているようです。
第96回選抜高等学校野球大会要項 大会理念
選抜高等学校野球大会(センバツ、英語表記:National Invitational High School Baseball Tournament)は関東大震災の傷跡がまだ生々しい1924年、「野球を通じて生徒たちに純真明朗な気風を吹き込むとともに、国民の希望の灯をともしたい」という願いをこめて誕生した招待大会である。
こんな願いが込められているとは知りませんでした。「センバツ」が100年近くも応援され、続いてきた理由が大会理念の中にあることがわかりました。
第96回選抜高等学校野球大会について
- 出場校数:32校(神宮大会枠1、21世紀枠2、各地区29枠)
- 出場校決定日:2024年(令和6年)1月26日(金)
- 選考基準(大会要項より抜粋)
出場校選考基準
(1)大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合したもの。
(2)日本学生野球憲章の精神にのっとり、大会理念にふさわしい活動を行っているもの。
(3)別に定める選考ガイドラインにもとづいて選出する。
とありますが、簡単に言えば、
- 秋季大会の試合結果、試合内容
- 校風、品位で選考委員が決めるということです。
まさしく「センバツ」ですね。
第96回選抜高等学校野球大会の開催期間
2024年(令和6年)3月18日(月)から13日間
(雨天順延。準々決勝、準決勝翌日の休養日各1日を含む)
秋季大会、全国10地区の結果
ここでは選考の大事な要素になる秋季大会の結果を地区別に紹介します。選抜される可能性が高い高校のみを記載します。
北海道(1枠)
優勝:北海
準優勝:東海大札幌
東北(3枠)
優勝:青森山田(青森)
準優勝:八戸学院光星(青森)
ベスト4:一関学院(岩手)学法石川(福島)
関東(4枠) ※関東・東京地区問わずで1枠
優勝:作新学院(栃木)
準優勝:山梨学院(山梨)
ベスト4:常総学院(茨城)健大高崎(群馬)
ベスト8:帝京三(山梨)花咲徳栄(埼玉)中央学院(千葉)桐光学園(神奈川)
東京(1枠)
優勝:関東第一
準優勝:創価
北信越(2枠+神宮枠1)
優勝:星稜(石川)
準優勝:敦賀気比
ベスト4:日本航空石川(石川) 北陸(福井)
※明治神宮野球大会で星稜が優勝したので神宮枠1がプラスされます。
東海(3枠)
優勝:豊川(愛知)
準優勝:愛工大名電(愛知)
ベスト4:宇治山田商(三重) 藤枝明誠(静岡)
近畿(6枠)
優勝:大阪桐蔭(大阪)
準優勝:京都外大西(京都)
ベスト4:京都国際(京都) 耐久(和歌山)
ベスト8:履正社(大阪)須磨翔風(兵庫)報徳学園(兵庫)近江(滋賀)
中国(2枠)
優勝:広陵(広島)
準優勝:創志学園(岡山)
ベスト4:高川学園(山口)宇部鴻城(山口)
四国(2枠)
優勝:高知
準優勝:阿南光(徳島)
ベスト4:明徳義塾(高知)鳴門(徳島)
九州(4枠)
優勝:熊本国府(熊本)
準優勝:明豊(大分)
ベスト4:神村学園(鹿児島)東海大福岡(福岡)
ベスト8:大分舞鶴(大分)日南学園(宮崎)唐津商(佐賀)延岡学園(宮崎)
以上が全国10地区の秋季大会の結果でした。優勝・準優勝した高校は選ばれる可能性が高いです。2枠の地区ではほぼ確定だと思います。それ以外の地区は、秋季大会の試合結果+試合内容が選考の基準になります。過去にはサプライズ選考もありました。果たしてどこの高校が選ばれるでしょうか。
第54回明治神宮野球大会(2023)の結果
明治神宮野球大会は、各地区の優勝校10校がトーナメント形式で争う大会です。
1回戦
熊本国府(九州)2-6関東第一(東京)
星稜(北信越)7-6広陵(中国)
準々決勝
作新学院(関東)2-1北海(北海道) ※延長10回タイブレーク
高知(四国)8-9豊川(東海) ※延長11回タイブレーク
大阪桐蔭(近畿)5-9関東第一(東京)
星稜(北信越)3-2青森山田(東北)
準決勝
作新学院(関東)8-6関東第一(東京)
星稜(北信越)15-3豊川(東海)
決勝
作新学院(関東)1-3星稜(北信越)
名門校揃いの明治神宮野球大会は、星稜が優勝しました。接戦を制する勝負強さがあります。星稜は名門と言えどもここ最近、全国レベルの大会では勝てていません。全国に名を再び轟かせるか注目です。
第96回選抜高校野球 21世紀枠候補校
都道府県の推薦校から、以下の9地区の候補校にしぼられています。
- 北海道:北海道別海(北海道)
- 東北:仙台第一(宮城県)
- 関東・東京:水戸第一(茨城県)
- 東海:帝京大学可児(岐阜県)
- 北信越:富山北部(富山県)
- 近畿:田辺(和歌山県)
- 中国:岡山城東(岡山県)
- 四国:大洲(愛媛県)
- 九州:鶴丸(鹿児島県)
この9校の中から2校が21世紀枠として第96回選抜高等学校野球大会に出場します。
第96回選抜高校野球の出場校が決まるのは2024年1月26日です。出場校が決まり次第、各校の戦力分析、優勝校の予想や注目選手について書いていこうと思います。
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