2025年の春、大阪・関西万博を舞台に繰り広げられるエキスポ駅伝。
実力伯仲の各チームが優勝を目指し、熱い戦いを繰り広げます。
近年、大学勢のレベルアップが目覚ましい中、今大会で大学生が実業団を破り、新たな歴史を刻むか。
それとも実業団チームが意地を見せるか。
エキスポ駅伝の注目ポイントと優勝候補を分析していきます。
エキスポ駅伝とは?
エキスポ駅伝(正式名称:大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025)は、2025年3月16日に大阪で開催される予定の新しい駅伝大会です。
この大会のポイントをざっくりまとめると。
- 大学と実業団のトップチームが競う初の大会で、計20チーム(大学10チーム、実業団10チーム)が参加する]。
- コースは大阪・吹田市の万博記念公園をスタートし、大阪市の夢洲周辺をゴールとする約55キロの7区間で構成。
- 1970年の大阪万博から2025年の大阪・関西万博へと、象徴的に「タスキ」をつなぐ意味合いを持っている。
- 大学チームは全日本大学駅伝の上位校から、実業団チームはニューイヤー駅伝の上位チームから選出。
- 大会テーマソングとしてDREAMS COME TRUEによる「ここからだ!」
エキスポ駅伝は、大阪・関西万博の機運醸成を目的としていて、現時点では一回限りの開催です。
駅伝ファンとしては、大学VS実業団の駅伝はもっと見たい!
ですが、スケジュール的に難しい側面がありますかな。
エキスポ駅伝の出場チーム
大学
- 國學院大學
- 駒澤大学
- 青山学院大学
- 創価大学
- 早稲田大学
- 城西大学
- 立教大学
- 帝京大学
- 関西学連選抜
実業団
- 旭化成
- トヨタ自動車
- GMOインターネットグループ
- 住友電工
- 富士通
- 安川電機
- Kao
- ロジスティード
- 実業団連合選抜
エキスポ駅伝のコースの特徴は?
エキスポ駅伝のコースは、1970年の大阪万博開催地である万博記念公園から、今年4月から行われる大阪・関西万博会場のある夢洲までの全7区間約55kmです。
1区 9km
2区 5km
3区 12km
4区 5km
5区 10.5km
6区 5km
7区 8km
約55kmの距離は、ニューイヤー駅伝と全日本大学駅伝の半分。
出雲駅伝より少し長めといったところです。
5時間以上の駅伝を経験している選手からすると、距離の短いスピード駅伝とする見方が強いのではないでしょうか。
こうなると強いチームは・・・。
エキスポ駅伝の注目ポイント
一般的に考えたら実業団が勝つと予想できます。
しかし、大学陸上界のレベルを侮ってはいけません。
実業団の選手より速い記録をもつ大学生も、近年では増えています。
ポイントは以下の3点。
①大阪マラソン、東京マラソン出場した選手は出ない可能性あり
②大学4年生は出るのか?
③5000m、10000mの平均タイムが重要
マラソンシーズンを終えた実業団
まず、エキスポ駅伝の直前に大阪マラソン(2月24日)と東京マラソン(3月2日)が開催されます。
2つのマラソンに出場した選手はエキスポ駅伝の参加は見送られると予想されます。
マラソンに多くの選手が出場した実業団チームは少々不利かなぁと。
それでも、マラソン選手が抜ける穴を選手層でカバーできるチームが強いですね。
大学4年生の起用は?
また、大学チームは4年生の出場がどうなるかに注目です。
3月16日はまだ学生の身分ですから出場は可能です。
ただ、モチベーションはどうか?
箱根駅伝からの回復具合はどうか?
そのあたりを見ていく必要がありそうです。
もちろん卒業後も競技を続ける選手は練習をしているとは思いますが・・・。
おそらく各大学の事情に合わせて出場の有無を決めると思います。
5000m・10000mの平均タイムが重要
そして、エキスポ駅伝ではハーフやマラソンの記録より、5000m・10000mの記録が重要だと見ています。
先に書いたように、短い区間で5km、長い区間で13km、トータルの距離はスピードと呼ばれる出雲駅伝より少し長いくらいですからね。
こうなると強いのは・・・。
エキスポ駅伝の優勝候補を予想
ここからは、本題のエキスポ駅伝の優勝候補予想です。
大学チームから2校、実業団チームから2チームを優勝候補に挙げます!
駒澤大学
大学チームで最も優勝の可能性があるとみています。
理由は3点。
①3年生が強い
駒澤大学は3年生がとにかく強いです。
箱根駅伝7区区間新記録を樹立した佐藤圭太選手。
全日本大学で驚異の走りを見せた山川拓馬選手、箱根駅伝山下りのスペシャリスト伊藤蒼唯選手、今シーズン成長著しい帰山侑大選手。
②1年生が台頭している
三大駅伝全てに出場した桑田駿介選手、箱根駅伝3区を走った谷中晴選手。
1年生も頼もしく、勢いがありますね。
③スピードがある
駒澤大学は5000m・10000mを得意とする選手が多く、スピードランナーが豊富です。
エキスポ駅伝くらいの距離ならば、他校より駒澤大学に分があるように思います。
青山学院大
箱根駅伝を制した青学。
優勝のチャンスはありますが、4年生の出場に注目です。
鶴川正也選手、太田蒼生選手、若林宏樹選手、野村昭夢選手らの出場があるかどうか?
とくにスピードランナーである鶴川正也選手が出場するか否かは大きいです。
それでも駅伝男の黒田朝日選手、スピードがある宇田川瞬矢選手、ルーキーの折田壮太選手が健在。
距離が短めの駅伝に少々苦手意識はあるものの、箱根王者として実業団と渡り合ってほしいです。
トヨタ自動車
今年のニューイヤー駅伝では連覇をねらうも惜しくも3位。
それでも、5000m・10000mのエキスパートが多いのがトヨタの強みです。
トヨタのエース・太田智樹選手をはじめ、吉居大和選手、鈴木芽吹選手、湯浅仁選手は強力なルーキートリオ。
マラソンを中心に取り組んでいる服部勇馬選手、西山雄介選手、西山和弥選手も健在ですが、マラソンシーズンのため出場はどうか。
また、レースから遠ざかっている田澤廉選手の復活があるかに、個人的には注目しています。
旭化成
旭化成も10000mを主戦場に置く選手が多いです。
ニューイヤー駅伝でアンカー対決を制した井川龍人選手、1区区間賞の長嶋幸宝選手、パリオリンピック10000m日本代表の葛西潤選手に勢いがあります。
ニューイヤー駅伝不出場だった相澤晃選手が出場するかどうか?
また、鎧坂哲哉選手、大六野秀畝選手、茂木圭次郎選手のベテラン勢の存在も大きく、ハイレベルな選手がそろっています。
比較的長めの3区と5区に誰を配置できるかに注目です。
ダークホースは住友電工
なぜ住友電工がダークホースなのか?
理由はニューイヤー駅伝初入賞を果たし、勢いのあるチームだからです。
そして、スピードランナーが多く、駅伝巧者が多いから。
駅伝男・田村和希選手はニューイヤー駅伝3区区間賞。ケニア人ランナーが集う4区のインターナショナル区間で区間11位と大健闘した砂岡拓磨選手にも注目したいです。
遠藤日向選手、阿部弘輝選手もやはり楽しみ。
住友電工に注目してみてくださいね。
今回だけではなく、毎年やってほしい夢の駅伝
エキスポ駅伝の開催は大阪万博に合わせて開催されるため、今年のみの開催です。
ただ、駅伝ファンは大学VS実業団の駅伝は毎年見たいものです。
学生にとっては日本を代表するランナーと競える良い機会にもなり、母校の先輩後輩対決なんていうのもおもしろいと思います。
競技力向上のためにも、来年以降も開催してほしいですね。
たくさんの人がエキスポ駅伝に興味をもったら、(違った形でも)継続の可能性はあるのではと思います。
ぜひ皆さんでエキスポ駅伝を観戦し、選手たちにエールを送りましょう!
エキスポ駅伝をより楽しむために、今シーズンの駅伝記事もご覧ください!
箱根駅伝2025の優勝予想記事はこちら
全日本大学駅伝2024の優勝予想記事はこちら
出雲駅伝2024の優勝予想記事はこちら
ニューイヤー駅伝2025の優勝予想記事はこちら
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