箱根駅伝2027で総合優勝を果たすのは、どの大学でしょうか?
出雲駅伝と全日本大学駅伝では早稲田大学が制し、2冠を達成。
一方、箱根駅伝3連覇中の青山学院大学や、出雲・全日本で安定した成績を残した國學院大學も、優勝を狙える有力候補。
さらに、トラックの持ちタイムで高い実力を誇る中央大学、駅伝の名門・駒澤大学、全日本で3位に入った創価大学も見逃せません。
今回の箱根駅伝は「ストップ・ザ・早稲田」がテーマ。
個人的には、早稲田がすんなり三冠を獲れるとは思っていません。
それだけ箱根駅伝はいろいろなことが起こり得ます。
エースの実力だけでなく、選手層の厚さや山の適性も勝敗を左右します。
この記事では、箱根駅伝2027の優勝候補6校を取り上げ、各種大会の成績や選手の自己ベストを基に、戦力を分析していきます。
箱根駅伝2027の日程
往路 2027年1月2日(土)
復路 2027年1月3日(日)
箱根駅伝2027のコース
10区間 217.1km
往路 107.5km
- 1区 21.3km
- 2区 23.1km
- 3区 21.4km
- 4区 20.9km
- 5区 20.8km
復路 109.6km
- 6区 20.8km
- 7区 21.3km
- 8区 21.4km
- 9区 23.1km
- 10区 23.0km
箱根駅伝2027の出場校
2027年の箱根駅伝に出場する大学は以下の大学です。
箱根駅伝2027 シード校
- 青山学院大学 19年連続32回目
- 國學院大學 11年連続20回目
- 順天堂大学 16年連続68回目
- 早稲田大学 51年連続96回目
- 中央大学 10年連続100回目
- 駒澤大学 61年連続61回目
- 城西大学 5年連続21回目
- 創価大学 8年連続10回目
- 帝京大学 20年連続28回目
- 日本大学 4年連続93回目
箱根駅伝2027 予選会通過校
- 東洋大学 25年連続85回目
- 中央学院大学 4年連続26回
- 東海大学 2年連続53回目
- 専修大学 2年ぶり73回目
- 東京農業大学 2年連続72回目
- 山梨学院大学 7年連続40回目
- 大東文化大学 5年連続55回目
- 神奈川大学 4年連続57回目
- 日本体育大学 79年連続79回目
- 法政大学 2年ぶり86回目
大学三大駅伝の結果をおさらい
ここでは前回大会と出雲、全日本の成績を再確認しましょう。
箱根駅伝2026の結果
1位 青山学院大学 10時間37分34秒
2位 國學院大學 10時間40分07秒
3位 順天堂大学 10時間43分55秒
4位 早稲田大学 10時間44分29秒
5位 中央大学 10時間44分31秒
6位 駒澤大学 10時間44分50秒
7位 城西大学 10時間46分17秒
8位 創価大学 10時間51分40秒
9位 帝京大学 10時間53分15秒
10位 日本大学 10時間53分56秒
区間賞
1区 青木瑠郁(國學院大學4年)1時間00分28秒
2区 V・キムタイ(城西大学4年)1時間05分09秒
3区 本間颯(中央大学3年)1時間00分08秒
4区 鈴木琉胤(早稲田大学1年)1時間00分01秒
5区 黒田朝日(青山学院大学4年)1時間07分16秒
6区 小池莉希(創価大学3年)56分48秒
7区 高山豪起(國學院大學4年)1時間00分54秒
8区 塩出翔太(青山学院大学4年)1時間03分45秒
9区 佐藤有一(青山学院大学4年)1時間07分38秒
10区 佐藤圭汰(駒澤大学4年)1時間07分31秒
出雲駅伝2026の結果
1位 早大 2時間5分56秒(大会新)
2位 國學院大 2時間6分54秒(大会新)
3位 IVYリーグ選抜 2時間7分24秒(大会新)
4位 順大 2時間7分33秒(大会新)
5位 中大 2時間7分36秒(大会新)
6位 帝京大 2時間7分41秒(大会新)
7位 駒大 2時間7分45秒(大会新)
8位 日大 2時間8分15秒
9位 創価大 2時間8分31秒
10位 城西大 2時間9分22秒
11位 青学大 2時間9分53秒
区間賞
1区(8.0km) 鈴木大翔(駒大1) 22分42秒
2区(5.8km) 本田桜二郎(早大1)15分42秒
3区(8.5km) S.キップケメイ(日大4) 22分56秒(区間新)
4区(6.2km) 新妻遼己(早大1) 17分10秒(区間新)
5区(6.4km) 山口竣平(早大3) 17分35秒(区間新)
6区(10.2km) 工藤慎作(早大4) 29分00秒
全日本大学駅伝2026の結果
1位 早大 5時間3分31秒(大会新)
2位 國學院大 5時間7分05秒
3位 創価大 5時間9分28秒
4位 青学大 5時間10分16秒
5位 中大 5時間11分29秒
6位 駒大 5時間11分29秒
7位 大東大 5時間11分32秒
8位 帝京大 5時間12分02秒
9位 順大 5時間12分20秒
10位 日大 5時間14分03秒
11位 東海大 5時間15分34秒
12位 神奈川大 5時間15分49秒
13位 中央学大 5時間16分25秒
14位 山梨学大 5時間16分40秒
15位 東洋大 5時間19分51秒
区間賞
1区(9.5km) 榅山一颯(青学大2) 27分45秒
2区(11.1km) 増子陽太(早大1) 30分51秒(区間新)
楠岡由浩(帝京大4) 30分51秒(区間新)
3区(11.9km) 新妻遼己(早大1) 32分45秒(区間新)
4区(11.8km) 飯國新太(國學院大3)33分15秒
5区(12.4km) 鈴木琉胤(早大2) 34分31秒(区間新)
6区(12.8km) 吉田蔵之介(國學院大4)36分41秒(区間新)
7区(17.6km) S.キップケメイ(日大4)49分45秒
8区(19.7km) 工藤慎作(早大4) 56分20秒
箱根駅伝2027優勝候補の戦力分析
ここから本題です。箱根駅伝2027優勝候補の戦力を解説していきます。
優勝候補① 早稲田大学
早稲田大学は、出雲駅伝と全日本大学駅伝を制し、学生駅伝2冠を達成しました。
箱根駅伝でも総合優勝を狙える戦力が整っていて、現時点では最も勢いのあるチームです。
出雲駅伝・全日本大学駅伝で圧倒的な強さを発揮
今年の早稲田大学の強さを象徴するのが、出雲駅伝と全日本大学駅伝での圧倒的な走りです。出雲駅伝では2時間5分56秒の大会新記録で優勝。さらに、11月1日の全日本大学駅伝でも5時間3分31秒の大会新記録を樹立し、16大会ぶり6度目の優勝を果たしました。
「今年の早稲田は強いぞ!」とは思っていましたが、出雲・全日本の両大会を連続して大会新記録で制するとは思っていませんでした。
全日本では、1年生の本田桜二郎が1区2位、増子陽太が2区区間新、新妻遼己が3区区間新と、序盤から「令和の三羽烏」が躍動しました。さらに5区の鈴木琉胤も区間新、8区の工藤慎作も区間賞を獲得。
上級生と下級生がそれぞれの役割を果たし、隙のないレースを展開し、チームの充実ぶりが伝わってきました。
山の名探偵・工藤慎作以外の区間配置に注目
早稲田といえば「山の名探偵」こと、4年生の工藤慎作です。10000m28分31秒87、ハーフマラソン1時間00分06秒、マラソン2時間07分34秒の自己ベストを持ち、距離が長くなるほど強い。
箱根駅伝では3年連続で5区を走り、2025年大会では区間3位、昨年も区間3位の走りを見せました。山登りで培った経験は、今大会でも大きな武器になるでしょう。
何だかんだで箱根駅伝は山が最重要ですから、山登りのスペシャリストがいる分、他のチームよりかなりアドバンテージがあります。
注目の区間オーダーは?
早稲田の区間オーダーで注目したいのが4点。
- 1区とエース区間である2区を誰が走るのか?
- 往路重視オーダーでいくのか?
- 復路にも戦力を残すのか?
- 「令和の三羽烏」をどこに配置するのか?
前回大会は1区・吉倉ナヤブ直希(3年)、3区・山口竣平(3年)、4区・鈴木琉胤(2年)、5区・工藤慎作(4年)でした。
2区を走った山口智規(当時・4年)は日本人トップの区間4位(1時間05分47秒)でした。
山口ほどの走りを求める場合、2区はとても悩ましいですね。
最後3kmの権太坂も見据えた選手を起用したいところですが、果たして。
総合優勝を目指すなら復路にも戦力を残したいのですが、「令和の三羽烏」をどう配置するのかにも注目。
そもそも、本田・増子・新妻は、箱根駅伝の距離と特有のコースに対応できるのでしょうか?全日本での活躍を考えると、1年目から主要区間を任される可能性も十分にありますが、彼らは20km以上の距離は未経験です。
個人的には、1区・本田、3区・増子、4区・新妻と配置しそうな予感がします。そして、2区・鈴木、5区・工藤でしょうか?
早稲田の課題は選手層と距離への対応
早稲田大学の課題は、選手層と距離への対応かと思います。
2026年10月時点では、10000m上位10人の平均は29分00秒51、ハーフマラソン上位10人の平均は1時間02分59秒となっています。
実は、今回取り上げる優勝候補の6校のなかでは、まだまだ改善できる余地がある段階です。
箱根駅伝では、往路で優勝争いに加わり、復路でも安定した走りを続けられるかどうかがポイント。往路は優勝しても、復路でひっくり返される可能性もあります。
10人のうち全日本を走った8人までは計算できていますが、しっかりと距離に対応でき、安心感があるのは工藤、山口、鈴木の3選手で、他の選手は未知数なところがあります。
先ほどの往路オーダーに、復路ではキャプテンの小平、山口、吉倉の上級生で固めることも考えられそうです。
出雲・全日本で見せた勢いを箱根につなげられれば、2011年以来となる総合優勝も十分に狙えるでしょう。
優勝候補② 青山学院大学
青山学院大学は、2026年大会で総合優勝を果たし、3連覇を達成しました。
今大会は4連覇がかかります。
出雲駅伝では11位と苦戦したものの、全日本大学駅伝では4位まで順位を上げました。箱根駅伝に向けて調子を上げてくる青山学院大学だけに、今回も優勝候補から外すことはできません。
10000mの選手層は6校でもトップクラス
青山学院大学の最大の強みは、選手層の厚さです。
2026年10月時点のデータによると、10000m上位10人の平均は28分13秒43で、今回の6校のなかでも中央大学に次ぐ記録です。29分を切る選手が19人おり、主力だけでなく控え選手まで高いレベルにあります。
とくに注目したいのが、3年生の折田壮太です。10000m27分43秒92、5000m13分28秒78という自己ベストを持ち、チームを代表するスピードランナーに成長しました。出雲と全日本は出場しませんでしたが、箱根駅伝では出場すると見ています。
同じく3年生の飯田翔大は10000m27分51秒51、佐藤愛斗は27分55秒93と、いずれも27分台の自己ベストを持っています。飯田は全日本大学駅伝6区で区間4位、駅伝での勝負強さも魅力です。
さらに、4年生の平松享祐は10000m28分25秒01、2年生の椙山一颯はハーフマラソン1時間01分23秒の自己ベストを持っています。各学年に実力者がそろっており、10区間を安定して走れる選手を配置できることは大きな強みです。
出雲駅伝11位から全日本4位へ巻き返し
出雲駅伝では、青山学院大学は11位に終わりました。箱根駅伝3連覇中のチームとしては厳しい結果でしたが、全日本大学駅伝では4位まで巻き返しています。
全日本では、6区までに上位争いからやや離れたものの、後半にかけて順位を上げました。出雲駅伝の結果だけを見ると不安が残りますが、全日本で一定の修正力を示したことは評価できます。
ちなみに昨年の全日本は3位で、そこから箱根は総合優勝でした。
ですから、全日本の順位を見れば昨年とほぼ同じで、タイムも昨年は5時間09分28秒、今回は5時間10分16秒で約50秒の差です。
ただ、今回は早稲田大学に約7分の差をつけられたので…。
4連覇へのカギは山の区間と新たなエースの台頭
青山学院大学が箱根駅伝4連覇を達成するためには、山の区間をどう攻略するかが重要になります。
過去の優勝では、山登りの若林宏樹や山下りの野村昭夢など、山のスペシャリストがチームを支えてきました。前回は黒田朝日が区間新の走りを見せ、箱根山中で早稲田を逆転しました。
しかし、今年は新たな山の候補を確立する必要があります。
山下りは、前回の経験者である石川浩輝で決まりでしょうか。
一方、平地の戦力には大きな不安がありません。折田、飯田、佐藤愛斗といった27分台ランナーを中心に、往路・復路のどちらにも強力な選手を配置できます。
箱根駅伝は出雲や全日本とは異なり、20km前後の距離を走る区間が多く、選手層の厚さが結果に影響します。
この面は青山学院大学に分があります。
ハーフマラソンでも上位10人平均1時間02分00秒というレベルにあり、やはり箱根の青学は侮れないでしょう。
箱根駅伝に照準を合わせたチームの仕上がりが、今大会も見られるか注目です。
優勝候補③ 國學院大學
國學院大學は、出雲駅伝と全日本大学駅伝でともに2位に入りました。さらに、2026年の箱根駅伝でも総合2位。
シルバーコレクター感がありますが、三大駅伝すべてで優勝争いに加わっています。
駅伝での安定感と箱根の距離への対応力を考えると、早稲田大学や青山学院大学に十分対抗できると思います。
出雲・全日本で見せた安定したチーム力
國學院大學の強みは、大きく崩れないことです。
出雲駅伝では、早稲田大学に次ぐ2位でフィニッシュ。一時は6位まで順位を落としましたが、4区の野中恒亨が区間2位、5区の飯國新太が区間3位、6区の髙石樹が区間3位と、後半に巻き返しました。
続く全日本大学駅伝でも2位に入り、5時間7分05秒を記録。4区の飯國新太が区間賞を獲得したほか、6区の吉田蔵之介が区間新記録を樹立しました。早稲田大学には3分34秒及びませんでしたが、終盤まで優勝を狙える位置でレースを進めています。
出雲・全日本の両大会で2位という結果は、チーム全体の安定感を示しています。
特定の選手だけに頼らず、複数の選手が区間上位で走れることは箱根駅伝でも大きな武器になるでしょう。
野中恒亨・辻原輝を中心とした強力な選手陣
個人の戦力では、4年生の野中恒亨が中心です。
野中は10000m27分36秒64、5000m13分28秒47、ハーフマラソン1時間00分51秒の自己ベストを持っています。10000m27分36秒64は今回の6校の主力選手のなかでもトップクラスの記録です。
出雲駅伝では4区2位、全日本大学駅伝でも安定した走りを見せており、箱根駅伝でもエース区間を任せられる存在です。
また、同じ4年生の辻原輝は10000m28分24秒68、ハーフマラソン1時間00分33秒の自己ベストを持ちます。ハーフマラソンでは野中を上回る記録があり、長い距離への対応力が強みです。
さらに、3年生の飯國新太は10000m28分23秒35、ハーフマラソン1時間01分51秒。全日本では4区区間賞を獲得しており、駅伝での勝負強さも示しました。
2年生の髙石樹もハーフマラソン1時間00分53秒の記録を持ち、若い世代の成長も見逃せません。上級生から下級生まで主力候補がそろっていることは、チームにとって大きなプラスです。
ここまで見たように、國學院はハーフマラソンの記録がスバ抜けています。
1時間00分台3人、1時間01分台4人、1時間02分台3人と、ハーフマラソンの上位平均タイムは優勝候補筆頭の早稲田よりも上。
9区、10区まで勝負がもつれれば、悲願の箱根制覇もあるのではと思っています。
箱根駅伝初優勝への課題は往路の主導権
國學院大學が箱根駅伝で優勝するためには、往路でいかに優位な位置を確保できるかが重要になります。
前回の箱根駅伝では総合2位に入りましたが、青山学院大学には2分33秒及びませんでした。往路・復路ともに安定した走りを見せた一方で、優勝するためにはさらに区間上位の走りを増やす必要があります。
とくに2区や5区など、順位が大きく動く区間に誰を配置するかがポイントです。
野中や辻原を中心に、飯國や髙石などの若手をどの区間で起用するかによって、チームの戦い方は大きく変わるでしょう。
山上りは前回大会区間4位と好走した髙石で決まりでしょうか。
おそらく早稲田は往路から攻めたオーダーで来ることを考えると、國學院も往路から攻めたいですね。
出雲・全日本での安定した成績に加え、箱根駅伝でも2年連続で総合2位。
早稲田の勢いを止め、苦汁を飲まされた青学を退け、悲願の初優勝を成し遂げられるか注目したいところです。
優勝候補④ 中央大学
中央大学は、今回の6校のなかでもトラックの持ちタイムが良いです。
そのため、出雲でも、全日本でも優勝候補に挙げ、早稲田に一番対抗できると見ていました。
しかし、出雲駅伝では5位、全日本大学駅伝でも5位という結果でした。
ここまでの駅伝の成績だけを見ると優勝候補の筆頭とは正直いえませんが、個々の選手の能力や選手層を考えると、総合優勝を狙える力を十分に持っています。
10000m上位10人の平均は6校トップ
中央大学の最大の強みは、選手層の厚さとスピードです。
2026年10月時点では、10000m上位10人の平均は28分02秒15で、関東の大学34校中トップ。5000m上位10人の平均も13分30秒33と、もはや実業団レベルです。
注目したいのが、3年生の岡田開成です。10000m27分37秒06、5000m13分19秒44という自己ベストを持ち、チームを代表するエースに成長しました。出雲では2区4位、全日本では7区5位と、駅伝シーズンでも安定した走りを見せています。
4年生の藤田大智も10000m27分40秒50、5000m13分28秒68の記録を持っています。さらに、4年生の本間颯は10000m27分45秒05、2年生の三宅悠斗は27分44秒45、2年生の濵口大和は27分53秒85と、27分台の選手が複数そろっています。
ハーフマラソンでも、3年生の佐藤大介が1時間00分40秒、4年生の柴田大地が1時間01分00秒、岡田開成が1時間01分11秒を記録。トラックのスピードだけでなく、長距離への対応力も十分です。
出雲・全日本では持ちタイムを生かし切れず
これだけトラックでは強いのに、駅伝では持ちタイムに見合う結果を残し切れていませんでした。
出雲駅伝の5位は、1区の藤田大智が3位、2区の岡田開成が4位、3区の三宅悠斗が4位と序盤は上位でレースを進めました。しかし、後半に順位を上げられず、優勝争いには加われませんでした。
全日本では、6区の並川颯太が区間2位、3区の佐藤大介が区間3位と好走した一方、区間上位を安定してそろえることができずに5位に終わっています。
個の力は申し分ありません。課題は駅伝力。
競った展開では先に襷を渡す。単独走でも攻めて走る。ラスト1~3kmで粘る。
こうしたことが駅伝ではチームのまとまりを生むのですが、中央大学にはそれを求めたいところです。
往路の攻めと山の区間
中央大学が総合優勝を狙うためには、往路で主導権を握ることが重要になります。
前回大会と同じように岡田開成(4区)や藤田大智(1区)、本間颯(3区)といった実力者を往路に配置できれば、序盤から上位争いを展開できるでしょう。また、三宅悠斗や濵口大和などの若い選手がもう一歩成長すれば、復路の戦力も充実してきます。
ルーキーの簡子傑と栗村凌は箱根デビューとなるでしょうか?
選手層の厚さを生かした区間配置をしたいところですが、5区・6区の山の区間を誰が担うかも課題です。平地では戦えても、山で大きく差をつけられてしまえば、総合優勝は難しいでしょう。
トラックで見せた速さを、駅伝でも見せてほしいところです。
優勝候補⑤ 創価大学
創価大学は、出雲駅伝で9位に終わったものの、全日本では3位に入りました。全日本での後半に順位を上げる粘り強い走りは素晴らしかったですね。
前回の箱根駅伝では総合8位でした。今回のチームには上位進出を狙える選手がそろっています。留学生の力だけでなく、日本人選手の成長も期待できるチームです。
全日本大学駅伝3位の原動力は後半の追い上げ
全日本では、5時間9分28秒で3位。
レース序盤から中盤にかけては上位争いから離れていましたが、6区終了時点の8位から、7区のスティーブン・ムチーニが区間2位、8区の山口翔輝が区間3位と好走。終盤に順位を上げて表彰台を獲得しました。
この結果は、長距離区間を任せられる選手がいることを示しています。
箱根駅伝は全日本よりも距離が長く、各区間で安定した走りが求められるため、後半に強い創価大学の特徴は大きな武器になるでしょう。
ムチーニ・小池莉希・山口翔輝が中心
創価大学のエースとして注目したいのが、4年生のスティーブン・ムチーニです。
ムチーニは10000m27分34秒32、5000m13分26秒70、ハーフマラソン1時間01分08秒の自己ベストを持っています。10000mの記録は、今回の6校のエースと比較してもトップクラスです。
全日本では7区を担当し、区間2位の好走を見せました。長い距離でも安定して力を発揮できるため、箱根では2区や3区など、重要な区間での起用が考えられます。
また、4年生の小池莉希も10000m27分52秒43、5000m13分28秒80の自己ベストを持つ実力者です。前回の箱根では6区で区間賞を獲得。全日本でも4区2位と好走しており、日本人エースとしてチームを支えています。
さらに、3年生の山口翔輝はハーフマラソン1時間00分46秒、4年生の織橋巧は1時間01分16秒、4年生の齊藤大空は1時間01分35秒の自己ベストを持っています。
ハーフマラソンで結果を残している選手が複数いるため、箱根駅伝の距離にも対応できる戦力が整っています。
選手層の厚さも強み
創価大学のもう一つの強みは、選手層です。
2026年10月時点では、10000m上位10人の平均は28分28秒57、ハーフマラソン上位10人の平均は1時間01分58秒となっています。10000m29分を切る選手も14人おり、今回の6校のなかでも十分に高いレベルです。
留学生のムチーニに加えて、小池莉希や山口翔輝など日本人選手にも実力者がそろっている点は評価できますが、こうしてエース級にに頼り切るのではなく、他の選手が主要区間で上位を狙えるくらいに底上げをしてほしいところです。
また、1年生の村上遵世は5000m13分39秒46、10000m28分59秒56の自己ベストを持っています。今後の成長次第では、箱根駅伝のメンバー争いに加わる可能性も大きいです。
総合優勝には往路の戦力強化が不可欠
創価大学が箱根で総合優勝をするためには、往路でどこまで上位に食い込めるかがポイント。
とくにムチーニや山口翔輝が、往路で他大学のエースと互角に戦えるかが重要になってきます。また、6区は小池莉希の可能性が高いですが、5区はどうでしょうか?
山登りに適性のある選手を配置できれば、上位を狙えると見ています。
全日本3位という結果は、チームの実力が着実に高まっていることを示しています。
強力な留学生と日本人選手の総合力を生かし、箱根駅伝でも上位進出、さらには初の総合優勝を果たすか。
優勝候補⑥ 駒澤大学
駒澤大学は、箱根駅伝で過去に何度も総合優勝を果たしています。前回大会では総合6位に終わり、出雲駅伝では7位、全日本大学駅伝では6位という結果になりました。
いま一つかみ合っていないあたりが駒澤らしくないと感じていますが、箱根での巻き返しを期待しています。
10000m・ハーフマラソンともに好記録
駒澤大学は、長距離への対応力と駅伝での経験値が大きな強みです。
2026年10月時点では、駒澤大学の10000m上位10人の平均は28分35秒20、ハーフマラソン上位10人の平均は1時間01分50秒です。
10000mの平均では中央大学や青山学院大学などに及びませんが、ハーフマラソンの平均は悪くなく、長距離への対応力がうかがえます。
注目したいのが、3年生の桑田駿介です。10000m28分07秒63、ハーフマラソン1時間00分13秒の自己ベストを持ち、チームの中心選手として期待されています。全日本では7区を担当し、区間6位で走りました。
また、同じく3年生の谷中晴はハーフマラソン1時間00分57秒、菅谷希弥は1時間01分12秒を記録しています。さらに、4年生の安原海晴は10000m28分42秒95、ハーフマラソン1時間01分45秒の自己ベストを持ち、安定した走りが期待できる選手です。
また、4年生の植阪嶺児は10000m28分23秒41、ハーフマラソン1時間02分28秒。全日本大学では5区4位と好走しました。
経験豊富な上級生がチームを支えているのが駒澤の強みです。
全日本6位から箱根での巻き返しを狙う
出雲と全日本の結果は、駒澤大学にとっては満足できる結果ではありません。エース格である谷中晴を補員に回したこともあり、チームとして十分に力を発揮できませんでした。
しかし、出雲と全日本の順位だけで評価を下げるのは早計で、長い距離を走る箱根駅伝では、ハーフマラソンの記録が良い駒澤大学には、巻き返す余地があると思っています。
前回の箱根駅伝では総合6位ながら、復路では3位の成績を残しました。
後半に強いチームの特徴を考えると、復路で順位を上げる展開も期待できます。
本番までに底上げができるか
駒澤大学が優勝するためには、エース級の選手に頼らないチーム作り、チーム全体の底上げができるかがポイントです。
桑田駿介や谷中晴が安定した走りを見せられれば、往路で上位争いに加わることができるとみていますが、さらに、植阪嶺児や安原海晴などの上級生が要所で役割を果たしたいところ。
そして、全日本1区を区間3位で走った2年生の上岡煌、2区を区間新記録の区間3位で走ったルーキー鈴木大翔、3区区間6位の牟田凜太(2年生)も楽しみです。
チームとしては若さもあり、全体的に底上げができれば他の優勝候補と対抗できると思っています。
あとは、5区・6区です。
駒澤大学は過去の大会で山のスペシャリストを育ててきた実績があります。今回も適性のある選手を見つけ、配置できるかに注目したいですね。
全日本大学駅伝で最多の優勝回数を持つ伝統校として、駅伝での勝負強さは侮れません。
ここまでの二つの駅伝ではやや苦戦していますが、箱根に向けて調子を上げてくれば、総合優勝争いに加わる可能性は十分にあります。
箱根駅伝2027の順位予想
12月10日のチームエントリー以降に掲載します!
箱根駅伝2027の見どころ
12月10日のチームエントリー以降に掲載します!
箱根駅伝2027 最新情報!
世田谷ハーフマラソン
1.古川陽樹(青学大)1時間02分50秒
2.新見春陽(青学大)1時間02分52秒
3.上野山拳士朗(青学大)1時間02分55秒
4.船越碧(青学大)1時間02分57秒
5.神邑亮佑(青学大)1時間03分00秒
6.有馬貫太(創価大)1時間03分03秒
7.前川竜之将(青学大)1時間03分07秒
8.坂元南紬太(専大)1時間03分07秒
9.福冨翔(青学大)1時間03分12秒
10.古川一琉(法大)1時間03分14秒
上尾ハーフマラソン
八王子ロングディスタンス(10000m)
MARCH対抗戦(10000m)
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・2027年1月3日 9時まで
・この優勝予想アンケートを多くの人に広めていただけると幸いです
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