2024年で106回目を迎える夏の高校野球。
甲子園でプレーする球児の姿は、日本の夏の風物詩といっても過言ではありません。
しかし、高校野球を見ていると・・・
「この試合はコールドゲームになるのでは? どんな条件があるんだ?」
「今年は新基準のバット? 高校野球って毎年ルールが変わってないか?」
など、ふと疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、高校野球のちょっと気になるルールを解説します。
ルールを知るメリットはたくさんあります。
- 高校野球をより楽しめる
- ルールを知らない人に教えられる
- 野球を深く知れる
- 一球一球の全てのプレーに意味があるとわかってくる
- ルールがゲームを作っているとわかってくる
高校野球を楽しむだけでなく、野球全体を楽しめます。
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コールドは10点差以上とは限らない
「10点差がついたからコールドだ!」とは限りません。
高校野球でコールドゲームが成立するには以下の条件があります。
- 5回終了時点で10点差以上
- 6回終了時点で10点差以上
- 7回終了時点で7点差以上
- 8回終了時点で7点差以上
まず5回以降にコールドゲームの条件が整います。そして7回以降は7点差がコールドゲームの条件になります。
また、点差だけでなく「試合続行不可」のコールドゲームもあります。
例えば、大雨による降雨コールドです。
この場合は、「7回まで終了していればコールドゲーム、終了していなければノーゲーム」になります。
ちなみに、甲子園での試合や都道府県大会の決勝ではコールドゲームはありません。
タイブレークは延長10回から
9回終了で同点の場合、延長戦へ突入します。
高校野球の延長戦は、タイブレークが採用されています。
タイブレークとは、
- 攻撃側はノーアウト一・二塁の状態からスタート
- 一塁ランナーは9回の最終打者、二塁ランナーは最終打者の前の打者
という攻撃側が有利な形でイニングがスタートします。
タイブレークが採用されている主な理由は、試合時間を短縮し、選手の負担を減らすためです。
攻撃側に有利な形でスタートすると、点が入りやすくなり、早期決着する可能性が高まります。
かつて、高校野球の延長戦は様々なドラマを生んできただけに、タイブレークによる早期決着は少々寂しいものがあります。
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球数制限は意味がない?
高校野球のルールでピッチャーの球数制限は、たびたび話題に上がりました。
高校野球の球数制限は、
と決まっています。
ピッチャーの負担を軽減するためのルールですが、そもそも1週間に500球以上を投げるピッチャーが存在しにくく、高校野球の球数制限は形骸化してると言えます。
WBCのような国際大会にある「1試合〇〇球以内」という球数制限ではないようです。
新基準の低反発バット
2024年センバツ大会から導入された新基準の低反発バット。
- 低反発バットは、従来のバットよりも直径が細く、反発力が低いのが特徴です。
- 低反発により、バットの反発係数が制限され、木製バットに近い性能となることが求められています。
引用:Swarrow Sports「自分に合った高校野球対応のバットを選んで、最高のパフォーマンスを引き出そう!」より
木製バットに近い性能ということで、2024年センバツ大会では木製バットを試合で使う選手もいました。
低反発バットが導入された理由は主に2点。
- 打球速度を抑えてピッチャーの事故防止
- 打者有利を改善するため
従来のバットでは、バットのどこに当たっても打球速度が出ていました。
そのため、打ち取った打球もヒットになるケースが多かったです。
また、速すぎるピッチャーライナーを避け切れず、骨折などの重傷を負う選手もいたため、バットの反発力を抑える必要がありました。
こうしたピッチャーの負担を考慮して、低反発バットが採用されるようになりました。
高校野球の名物・伝令
守備でピンチの時にベンチから監督の指示を伝えるために「伝令」が使われます。
高校野球では、マウンドの周りで輪になる様子がよく放送されますね。
伝令は、
- 1試合につき3回ずつ
- 延長に入った場合はそれまでの回数に関係なく1イニングにつき1回
- タイムがかかって30秒以内
- 攻撃側でも守備側でも使える
というルールがあります。
伝令にも回数の制限があるんですね。
また、守備の時の伝令が注目されますが、実は攻撃の時にも伝令が使えます。
伝令のルールを少しでも知ると、両チームのかけ引きも見えてきそうですね。
いかがでしたか?
ちょっとしたルールを解決しておくと、野球を楽しめます!
ルールを知るのは大事!
このブログでは野球を楽しむための記事を提供していますので、ぜひ読んでください。
これからも野球を楽しんでいきましょう!
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