第29回全国都道府県対抗男子駅伝「ひろしま駅伝」(2024)の優勝候補と注目選手

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駅伝シーズンを締めくくる全国都道府県対抗駅伝。通称ひろしま駅伝が今月、開催されます。

この駅伝は全国の都道府県が競うことや、高校駅伝・ニューイヤー駅伝・箱根駅伝などで活躍したランナーが出場することに醍醐味があります。そして、中学生にもスポットライトが当たる大会です。

昨年は女子の大会でドルーリー朱瑛里が注目されました。

この記事では優勝を争う注目チームと注目選手を紹介します!

全国都道府県対抗駅伝とは

全国都道府県対抗駅伝とは、毎年1月中旬に開催される47都道府県対抗の駅伝競走大会です。中学生、高校生、大学生、社会人と、幅広い年代の選手が出場し、全国高校駅伝箱根駅伝ニューイヤー駅伝で活躍した選手も出場します。男子陸上競技の中・長距離選手の強化育成と競技の普及を目的として開催されます。

 

日時

2024年1月21日(日)12時30分スタート〔雨天決行〕

NHK総合で放送されます。

 

区間

第1区(高校生):7.0km     

第2区(中学生):3.0km     

第3区(社会人・大学生):8.5km

第4区(高校生):5.0km

第5区(高校生):8.5km

第6区(中学生):3.0km

第7区(社会人・大学生):13.0km

全7区間で48.0kmです。箱根駅伝のような一人約20kmを走る駅伝ではありません。一番長い区間でも最終7区の13kmです。

中学生区間は2区・6区ともに3km。中学男子は3000mが主戦場ですので、距離的な不安はありません。普段のレース通りに走れるかがポイントになります。

高校生区間は1区7km、4区5km、5区8.5kmとバラつきがあります。競り合いが強いランナーは1区、スタミナがあるランナーは5区といったように、ランナーの特性に合わせて区間配置をする必要があります。

社会人・大学生区間は3区8.5km、7区13kmです。どちらもトラックレースにはない距離ですので、ペース配分が難しいです。10000mを走る感覚に近いかと思います。

比較的距離が短めの駅伝であるためスピードが求められる「スピード駅伝」になります。スピード駅伝では、1区から流れに乗ることが重要になってきます。

 

出場選手一覧

第29回全国都道府県対抗駅伝出場選手一覧(PDFファイル)

公式サイト(天皇盃 第29回 全国男子駅伝 [ひろしま男子駅伝])からPDFファイルを引用しています。

正式な区間エントリーは大会前日の1月20日(土)です。

 

前回大会の結果から、優勝のカギは高校生区間!

第28回(前回)大会の入賞チームは

  • 1位 長野
  • 2位 埼玉
  • 3位 東京
  • 4位 千葉
  • 5位 岡山
  • 6位 京都
  • 7位 広島
  • 8位 兵庫

でした。

長野の4区山口竣平(佐久長聖高)が区間最高記録でトップに立ち、5区吉岡大翔も区間最高記録で走り、そのまま逃げ切って長野が優勝しました。

埼玉も高校生区間で追い上げて2位。4区久保田 琉月(埼玉栄高)、5区松井海斗(埼玉栄高)の2人で10位から4位に順位を上げた走りが大きかったです。

例年、4区・5区の高校生で順位が大きく変動します。1区〜3区で流れを作り、4区・5区で流れを変える、いわゆる「ゲームチェンジャー」となる高校生がいるチームが上位進出する条件になります。

 

第29回全国都道府県対抗駅伝の優勝候補チーム

ほぼ佐久長聖の長野

社会人・大学生枠に伊藤大志(早稲田大)、箱根駅伝第2区2位の駒澤大学キャプテンの鈴木芽吹(駒澤大)、前回大会第6区で区間最高記録の吉岡大翔(順天堂大)とトップレベルのランナーがいます。3名とも佐久長聖高校OB。高校生枠は全国高校駅伝を制した佐久長聖高校の濱口大和、永原颯磨、山口竣平、篠和馬の4名がおり、高校生枠の3区間を誰が走ってもよい結果が出るメンバーです。

「長野」というより「ほぼ佐久長聖」です。

 

期待のランナーがいる福島

山口智規(早稲田大)は、今回の箱根駅伝第2区で渡辺康幸の早稲田大記録を更新しました。箱根駅伝2区1時間6分台=一流ランナーの証です。大学2年生での快挙は今後の走りに期待がもてます。

また、増子陽太(学法石川高)も注目のランナーです。5000m13分54秒16は高校1年歴代1位の記録です。全国高校駅伝でもエースが集う1区で区間5位の成績。高校1年生とは思えない走りを見せました。

この二人のランナーの快走が福島の順位を押し上げるでしょう。

 

全世代のバランスがよい千葉

箱根駅伝第1区区間賞の篠原倖太朗(駒澤大)がいる千葉。昨年度は4位と好成績でした。

高校生枠は全国高校駅伝2年連続3位の八千代松陰高校のランナーで埋まっています。特に鈴木琉胤は5000m13分51秒53の記録をもっており、高校生区間で流れを作ることができれば、優勝の可能性は大いにあります。

中学生ランナーも3000m8分30秒後半が3名おり、全世代のバランスがとてもよいです。

 

高校生・中学生が強い兵庫

高校ナンバー1の折田壮太(須磨学園高)に注目。全国高校駅伝1区では終始先頭を走り、ラストで競り勝って区間賞。速さも強さもあるランナーです。

新妻遼己(西脇工高)は昨年度の全国都道府県対抗駅伝2区(中学生区間)で区間賞。高校生のレベルはとても高いです。

中学生ランナーも前述の千葉と同様に3000m8分30秒台が3名います。

坂東悠汰(富士通)、村本一樹(住友電工)、片川祐大(亜細亜大)の社会人・大学生ランナーの走りが優勝争いのカギになりそうです。

 

前回過去最高5位、ダークホースの岡山

今大会のダークホースは岡山。箱根駅伝の城西大学以上にダークホースです。

箱根駅伝優勝メンバーで第2区区間賞の黒田朝日(青山学院大)とその弟・黒田然(玉野光南高)。

全国高校駅伝2位の倉敷高校のエース桑田駿介(倉敷高)。

全日中3000m4位の北村蓮(倉敷庄中)、同5位の鶴藤健琉(京山中)。京山中は全日中駅伝の優勝校です。

このように、全国の舞台で活躍したランナーが全世代にいます。1区から流れを作ることができれば、昨年5位以上の結果は間違いなしです。

 

第29回全国都道府県対抗駅伝の注目選手

注目チーム以外の有力な選手を紹介します。ここでは全国高校駅伝や箱根駅伝、ニューイヤー駅伝で活躍した選手に注目します。

 

松井海斗(埼玉・埼玉栄高)

全国高校駅伝1区で折田壮太(兵庫・須磨学園高)に最後まで食らいつき、激走を見せた松井海斗。

前回は前田和摩(兵庫・報徳学園高、現・東京農業大学)に食らいつき、チームを4位に押し上げる快走を見せています。速さもありますが、「強い!」という印象があり、積極的に攻める走りが持ち味です。全国区で区間賞獲得できるかが注目です。

 

宮﨑勇(茨城・東洋大牛久高)

折田壮太や松井海斗の影に隠れがちで、インターハイや国体の結果があまりない選手ですが、全国高校駅伝1区では3位と奮闘しました。

私は全国高校駅伝で知った選手ですが、期待値の高いランナーとして注目していきたいと思いました。上記の松井海斗と共に箱根駅伝の常連校・東洋大学に進学予定で、将来が楽しみなランナーです。

 

山本唯翔(新潟・城西大)

小雨の振る悪天候の中、箱根駅伝5区では自身のもつ区間新記録を更新した山本唯翔。城西大学史上最高成績の3位に貢献した走りを平地でも見せてほしいです。

箱根駅伝のアナザーストーリー「もうひとつの箱根駅伝」では、城西大学が低酸素トレーニングに取り組む様子が放送されました。

走力・心肺機能ともにかなり強化された「山の妖精」が広島に降臨します。

 

塩尻和也(群馬・富士通)

昨年の日本選手権10000mで27分09秒80の日本記録を樹立。

ニューイヤー駅伝では3区23位と振るいませんでしたが、全国都道府県対抗駅伝は前回3区12人のごぼう抜きで区間賞を獲得しており、相性のよい大会です。前回以上の走りを見せられるか注目です。

塩尻和也10000m日本新記録!第107回日本選手権の結果・感想

 

小林歩(大阪・NTT西日本)

ニューイヤー駅伝3区で、田澤廉(トヨタ自動車)、相澤晃(旭化成)、伊藤達彦(Honda)など、日本のスーパーエース級を抑えて区間賞を獲得した小林歩。

区間賞獲得インタビューで自身のYoutubeチャンネルをちゃっかりアピールしていたのが、私の新年の初笑いでした。

おちゃめな一面がある小林歩は駒澤大学出身。昨年の日本選手権10000mで27分28秒13の自己ベストを更新し、勢いのあるランナーです。

1月19日追記

小林選手は今回の全国都道府県対抗男子駅伝はケガのため欠場することになりました。自身のYoutubeチャンネル(こばやんちゃんねる)で公表しています。

これからのレースで活躍することを期待しましょう。

 

今シーズンの駅伝納め

全国都道府県対抗駅伝は駅伝シーズンの終わりを告げる駅伝です。今後の長距離界は、クロスカントリーやマラソンのシーズンを経て、トラックシーズンになります。そして、今年はパリ五輪があります。

日本の長距離界が盛り上がる熱い戦いを期待しています。

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