「大学駅伝日本一はどこの大学に?」
今回は全日本大学駅伝2024の出場校やコース、優勝候補や見どころを書いていきます。
この記事を読めば2024年の全日本大学駅伝に詳しくなり、全日本大学駅伝をより楽しめます!
レースの展開や優勝争いなどの参考にもなると思います。
皆さんの全日本大学駅伝2024の見どころや注目校をお聞きしたいので、コメント欄で教えてくれるとうれしいです!
全日本大学駅伝とは
全日本大学駅伝は、日本の大学駅伝チームの日本一を決める大会です。
正式名称は「秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会」です。
毎年11月の第1日曜日に開催され、大学駅伝の最高峰の大会として位置づけられています。
2024年で第56回を迎える歴史ある大会です。
出雲駅伝、箱根駅伝と並んで「学生三大駅伝」の一つとされています。
コースは名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの106.8kmを8区間で競います。
箱根駅伝が関東地区限定、出雲駅伝が選抜方式であるのに対し、全日本大学駅伝は全国の大学が参加できる点が特徴です。
27チームが参加し、そのうち25チームが全国8地区の選考会を勝ち抜いた代表校とシード校で、残り2チームはオープン参加です。
全日本大学駅伝2024の出場校
2024年の全日本大学駅伝には、27チームが参加します。
- 駒澤大学(関東) 29大会連続31回目
- 青山学院大学(関東) 12大会連続14回目
- 國學院大學(関東) 10大会連続12回目
- 中央大学(関東) 4大会連続31回目
- 城西大学(関東) 2大会連続11回目
- 創価大学(関東) 3大会連続3回目
- 大東文化大学(関東) 3大会連続45回目
- 東京国際大学(関東) 6大会連続6回目
- 札幌学院大学(北海道) 7大会連続31回目
- 東北大学(東北)2年ぶり17回目
- 東海大学(関東) 11大会連続37回目
- 東洋大学(関東) 17大会連続32回目
- 早稲田大学(関東) 18大会連続30回目
- 日本体育大学(関東) 3大会ぶり44回目
- 立教大学(関東) 初出場
- 帝京大学(関東) 2大会連続16回目
- 神奈川大学(関東) 2大会ぶり19回目
- 新潟大学(北信越) 3大会連続15回目
- 皇学館大学(東海) 2大会ぶり7回目
- 関西大学(関西) 2大会連続14回目
- 京都産業大学(関西) 4大会ぶり49回目
- 大阪経済大学(関西) 4大会連続26回目
- 立命館大学(関西) 24大会連続36回目
- 岡山大学(中国四国) 初出場
- 鹿児島大学(九州) 2大会連続10回目
- 日本学連選抜チーム オープン参加
- 東海学連選抜チーム オープン参加
全日本大学駅伝2024の日程とコース
全日本大学駅伝2024の日程
2024年11月3日(日・祝)8時10分スタート
全日本大学駅伝2024のコース
1区 9.5km(熱田神宮西門前→ファーストカーゴ前)
2区 11.1km(ファーストカーゴ前→長島スポーツランド前)
3区 11.9km(長島スポーツランド前→霞ケ浦緑地前)
4区 11.8km(霞ケ浦緑地前→ファミリーマート鈴鹿林崎町店前)
5区 12.4km(ファミリーマート鈴鹿林崎町店前→ザ・ビッグエクストラ津河芸店前)
6区 12.8km(ザ・ビッグエクストラ津河芸店前→ベイスクエア津ラッツ)
7区 17.6km(ベイスクエア津ラッツ→JAみえなか前)
8区 19.7km(JAみえなか前→伊勢神宮内宮宇治橋前)
全日本大学駅伝2024の優勝候補
本題の優勝候補にまいります!
まずは出雲駅伝の結果をおさらいしましょう。
出雲駅伝2024の結果
1位 國學院 2時間09分24秒
2位 駒澤 2時間10分04秒
3位 青学 2時間10分24秒
4位 創価 2時間11分47秒
5位 IVY 2時間12分18秒
6位 早稲田 2時間12分23秒
7位 城西 2時間12分34秒
8位 帝京 2時間13分35秒
9位 法政 2時間13分41秒
10位 大東文化 2時間13分57秒
11位 東洋 2時間15分45秒
※全日本大学駅伝に出場するチームのみ
区間賞
1区 鶴川正也(青学・4)
2区 吉田響(創価・4)
3区 ヴィクター キムタイ(城西・3)
4区 野中恒亨(國學院・2)
5区 上原琉翔(國學院・3)
6区 平林清澄(國學院・4)
10000mの平均タイム
- 國學院 28分21秒
- 創価 28分28秒
- 青学 28分31秒
- 大東文化 28分33秒
- 駒澤 28分34秒
- 東京国際 28分37秒
- 東海 28分38秒
- 東洋 28分41秒
※2024年10月14日現在、上位8チーム
出雲より距離が長くなった全日本は・・・
國學院大学
出雲駅伝で5年ぶり2度目の優勝を果たした國學院大学。
出雲駅伝よりも距離が長くなり、國學院のよさがより生かされると思います。
大阪マラソン2024で衝撃的なマラソンデビューを飾ったキャプテン・平林清澄選手は出雲駅伝のアンカーでも快走。全日本では7区か8区に投入されるでしょう。
ハーフマラソン学生チャンピオンで出雲1区区間3位の青木瑠郁選手、平林選手と共にチームを引っ張った4年生の山本歩夢選手、成長著しい2年生の辻原輝選手、出雲駅伝区間賞の野中恒亨選手と上原琉翔選手。高山豪起選手に後村光星選手も今シーズンは好調。
全日本と箱根を制する3冠の可能性も高くなってきました。
シーズン前半の國學院大学の勢いは駅伝シーズンでもまだまだありそうです。
出雲制覇は他大学に大きなプレッシャーを与えています。
駒澤大学
出雲駅伝では惜しくも2位。
全日本では5連覇がかかります。
駒澤大学は全日本と相性がよく、最多16度の栄冠に輝いています。
出雲駅伝では、佐藤圭太選手が故障のためメンバーから外れましたが全日本に間に合うか。
間に合ったとしても実力を発揮できるかが気になります。
エースでキャプテンの篠原倖太朗選手はおそらく7区か8区に配置されると予想。
出雲の悔しさをバネに調子を上げてくるでしょう。
田澤廉選手や鈴木芽吹選手のような走りを期待したいところです。
伊藤蒼唯選手、山川拓馬選手に加えて帰山侑大選手の3年生は、出雲駅伝では及第点の走りでした。
ルーキーの桑田駿介選手は出雲駅伝1区で6位と好走。
桑田選手以外の1・2年生の走りを期待したいですね。
青山学院大学
今年の箱根駅伝を制した青学。
しかし、出雲駅伝では3位という結果に。
距離が長めの全日本は有利になると予想していますが、出雲駅伝での走りを見ると、少し元気が無いように見えました。
その中でも、鶴川正也選手は完全に復活したはしりで出雲1区で区間賞。黒田朝日選手は首位に浮上する走りを見せました。箱根駅伝の活躍がクローズアップされる太田蒼生選手と若林宏樹選手の復調がポイントになります。
3年生・4年生中心のチームですが、1年生は安島莉玖選手、遠藤大成選手、折田壮太選手、⿊田然選手の4人がエントリー。
出雲駅伝ではエントリーされなかった1年生が学生駅伝デビューを果たし、起爆剤となるかどうかに注目です。
この3校が優勝争いに絡むのは間違いないです。
力は拮抗していますので、当日のコンディション、ピーキングが重要になってきます。
4位以降の順位予想
4位:創価大
注目:吉田響選手(4年)吉田凌選手(4年)ムチーニ選手(2年)
5位:城西大
注目:斎藤将也選手(3年)山中達貴選手(3年)ヴィクター キムタイ選手(3年)
6位:中央大
注目:溜池一太選手(3年)吉居駿恭選手(3年)
※この二人が箱根駅伝予選会に出ないところがポイント。
7位:東洋大
注目:梅崎蓮選手(4年)西村真周選手(3年)
8位:早稲田大
注目:伊藤大志選手(4年)山口智規選手(3年)
9位:東京国際大、東海大
この2校は箱根駅伝の予選会があるので、それがどう影響するか・・・。
全日本大学駅伝2024の見どころ
ここからは私なりの全日本大学駅伝の見どころを紹介していきます。
レースの序盤から中盤は流れに乗り、勝負の7・8区へ
序盤で出遅れると流れに乗るのが難しいのが駅伝。
優勝争い、シード権争い(8位までがシード権)を目指す場合、レース前半で上位争いをしたいところです。
1区はやはり最重要。
出遅れ厳禁です。
そして、意外と重要なのは4区・5区・6区。
この3区間は単独走と集団走が入り乱れがちになります。
集団を引っ張って前を追う力と、一人で淡々とピッチを刻む力の両方が求められ、総じて駅伝力が重要になります。
そして、勝負はこの駅伝で2番目に距離が長い7区と、最長区間でアンカーの8区。
気温が最も高くなる可能性のある区間でもあり、力のある選手が配置されます。
7区・8区のどちらかの区間にエースと準エースを投入する大学が近年は増えています。
過去には最終区の逆転劇もあった全日本大学駅伝。
最後まで目が離せません!
出雲駅伝よりも距離が長くなったことで
出雲駅伝は比較的距離が短めのスピード駅伝でした。
全日本大学駅伝はどの区間も10km以上の距離があります。
1区間で1分近く差が広がったり、縮まったりする可能性が全日本大学駅伝では高くなります。
一気に離されるケースもあれば、あっという間に前のチームと距離を縮めることも可能なのが全日本。
つなぎ区間や追う区間など、各区間の選手の役割もはっきりします。
レースの流れもダイナミックになりますので、選手が役割を果たすかにも注目して見てみましょう!
実は奇数区間がポイント!
1区は出遅れ厳禁の区間。
優勝・シード権争いをするには、1区でスタートダッシュをし、ライバル校よりリードしたいところです。
3区は1・2区のロスを取り消すチャンスの区間。
良い流れを作る・悪い流れを断ち切るゲームチェンジの走りで流れを変えたい区間です。
5区はレース後半最初の区間。
先頭に立つ走りや、シード権争いに浮上する走り、とにかく前のチームとの差を詰めたり、追いついたりするなら5区。
野球で例えるなら、打者が三巡目に入ってきて、投手の継投も考える6回という感じでしょうか。
7区は各校のエースが登場する区間。
10000mとハーフマラソンの両方に強く、スピードもスタミナもある選手がしのぎを削り、優勝・シード権争いも熾烈になります。
ここまで書いていて気づいたのですが、「結局どの区間も重要!」(笑)
ただ個人的には全日本大学駅伝は奇数区間の重要度が高いと思っています。
復活の4年生
出雲駅伝では駒澤の篠原選手、國學院の平林選手、青学の太田選手の4年生アンカー対決が話題に上がりました。
今年の4年生は好選手ぞろい。
そして、私は二人の4年生に注目しています。
青山学院大の鶴川正也選手と、東洋大の石田洸介選手。
なぜこの二人に注目したのか?
二人にはこんな共通点があります。
「高校時代トップランナー、大学4年間は苦労」
鶴川選手は駅伝の名門・九州学院高出身。
2020年の全国高校駅伝1区では区間賞を獲得し、期待をされて青学に入学。
しかし、故障が続き、大学三大駅伝の出場も昨年の出雲のみ。
一方、石田選手は農大二高出身。
中学時代には1500m、3000m、5000mの3種目で中学新記録をマーク。
高校でも3年時に5000mで13分36秒89を出して高校新記録をマーク、鳴り物入りで東洋大の門を叩きました。
しかし、1年生の箱根駅伝で大ブレーキ(2区・区間19位)をすると、その後は影をひそめる形に。
高校時代の華々しい成績から大学での活躍も期待していた駅伝ファンも多かったと思います。
4年間の苦労を経て二人が完全復活へ。
鶴川選手は、関東インカレ5000m(2部)で他校の留学生を抑えて13分36秒41で優勝。6月の日本選手権5000mでは13分18秒51をマークして4位に入賞。
出雲駅伝1区では区間賞を獲得しました。
石田選手は関東インカレ10000m(1部)で6位入賞(日本人4位)。タイムも28分08秒29と自己ベストを更新しました。全日本大学駅伝の関東予選でも3組1着の走りを見せました。
二人の復活はまだまだこれから。
どんな走りを見せるか注目しましょう!
追加情報
ここからは情報が更新されたら追記していきます!
青山学院大 区間エントリー
10月31日追記
國學院大學 区間エントリー
1区 嘉数 純平(3年)
2区 青木 瑠郁(3年)
3区 辻原 輝(2年)
4区 鎌田 匠馬(3年)
5区 野中 恒亨(2年)
6区 山本 歩夢(4年)
7区 田中 愛睦(2年)
8区 岡村 享一(1年)
補欠
平林 清澄(4年)
上原 琉翔(3年)
高山 豪起(3年)
後村 光星(2年)
飯國 新太(1年)
こうやって見てみると、國學院強い!
平林選手、上原選手が7区・8区を走ることになりそうです。
前半区間から安定感がありますね。
駒澤大学 区間エントリー
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