「どこで勉強をするか?」
勉強で結果を出すために重要な問題です。
勉強場所は記憶力・集中力に大きく関係します。
近年、「場所ニューロン」が注目され、「勉強場所」と勉強の効率(質)の関係がわかってきました。そして、勉強場所をコロコロ変えることで、記憶力・集中力が高め、勉強の効率(質)を高められることもわかってきました。
今回の記事では、オススメ勉強場所を紹介するとともに、勉強場所をコロコロ変えるメリットについて紹介します。
オススメの勉強場所6選
ここでは、オススメの勉強場所を紹介します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の生活環境や性格に合う勉強場所を見つけましょう。
図書館
図書館は勉強場所として人気が高い場所です。
図書館は、
- 静か
- スペースが選べる
- 集中できる
- モチベーションが高い人が多い
- 無料で使える
などのメリットがあります。
図書館は、勉強をする環境が整っている最高の勉強場所です。高い集中力で勉強をしなければいけない雰囲気があり、勉強量も勉強の効率(質)も自然と高まります。
反対に、静かすぎることや飲食禁止の図書館が多いことがデメリットになり、図書館で勉強をすると眠くなる人もいるようです。
自習室・空き教室(空きスペース)
図書館と同じように集中しやすい環境なのが自習室や空き教室です。自習室・空き教室で勉強する人は、モチベーションが高い人です。ですから、「勉強しなければ!負けられない!」というプレッシャーを感じながら勉強できます。
特に朝の時間は誰もいないことが多いです。
私は高校時代、朝一番に教室に入り、誰もいない中で1時間ほど勉強していました。大学時代も朝一番にラウンジに入ってレポート作成をしたり、教員採用試験対策の勉強をしていました。
朝という勉強のゴールデンタイムを有効活用できるので、朝+自習室・空き教室はオススメです。朝が難しい場合は、夕方(放課後)の時間に自習室・空き教室で勉強をするのもよいです。
デメリットとしては、友達との雑談の場になったり、勉強するには騒がしかったりする時があるので注意です。
自宅
自宅で勉強するメリットは自由があることです。他人の目や時間にとらわれずに勉強できます。移動時間もありません。何よりも安心して勉強ができます。また、参考書を読んだり、問題集に取り組んだり、動画を見て勉強したり、どんな勉強をするかも選択できる自由が自宅にはあります。
しかし、自由であるがゆえに、自分をコントロールする必要がでてきます。自宅での勉強が難しいのは、集中力をそぐものが多くあるからです。勉強を止めてベッドに寝転がることも簡単にでき、テレビやゲーム、マンガなど多くの誘惑もあります。
そういったものを上手に活用して勉強のモチベーションアップにつながれば、自宅は最良の勉強場所になります。
カフェ
雑音や音楽が気にならなければカフェで勉強するのもオススメです。気分も上がり、勉強を頑張っている感じが出てきます。仕事をしている人も多いため、「頑張ろう!」というモチベーションアップにもなりやすいです。コーヒーを飲んで勉強もでき、休憩がてらデザートも食べられます。
ただ、お金がかかるのが難点であり、長時間いるのもお店に迷惑です。勉強するには騒がしすぎる場合もあります。
30分〜1時間ほど集中して勉強する時は、カフェが向いています。
公園
参考書や暗記集を読むなどの読書ならば、公園もオススメの勉強場所です。
「公園で読んだあのフレーズ!」という感じで、記憶に定着しやすく、意外に集中できます。体を動かして気分をリフレッシュできるメリットもあります。
書いて問題を解くことなどが難しかったり、暑さや寒さ、風などで集中できなかったりするのがデメリットで、長時間の勉強には向いていません。
電車・バスの中
通勤通学のスキマ時間を活用できる勉強場所が電車やバスの中です。
短い時間でも多くの回数をこなすことで、勉強量を確保できます。眠くなることもしばしばありますが、参考書を読んだり、動画を見たりしてインプットする勉強には向いています。
到着時刻をデッドラインにして、高い集中力で勉強することが可能です。
暗記をするには最良の勉強場所です。
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勉強場所をコロコロ変えて、記憶力・集中力アップ
勉強場所を変えることには賛否両論があります。
勉強場所を変えることでモチベーションがアップし、勉強に集中できるのであれば、勉強場所を変えていくべきです。
また、勉強場所を変えることで「場所ニューロン効果」が期待できます。
場所ニューロンとは、2014年ノーベル医学生理学賞を受賞したジョン・オキーフ博士らによって発見された、脳の海馬にある「場所を司る細胞」です。
細かいことは割愛しますが、要は「行ったことのない場所へ行くことで、脳の海馬が活性化される」「海馬は記憶を司る場所であり、海馬の活性化は記憶力アップに深い関係がある」ということが研究でわかりました。
場所を移動するだけで記憶力がアップするならば、どんどん勉強場所は移動すべきです。
次のように勉強場所を(できる範囲で)移動してみましょう。
朝自宅で→電車やバスの中で→図書館や空き教室などで→休憩も含めてカフェで→
帰宅中、電車やバスの中で→自宅で勉強する
勉強場所を変えることで飽きずに勉強できます。移動が気分転換になり、集中力を再び高めて勉強できます。
そして、「図書館では〇〇を解いた。」「カフェでは〇〇を覚えた。」といったように、勉強場所と勉強内容がセットで記憶に残りやすくなります。
まだある勉強場所の工夫
場所を変えるのではなく、位置を変える!
図書館で勉強をする場合、勉強をする「位置(座席)」を変えていきましょう。
図書館内のみで、場所ニューロン効果を活用します。
例えば、次のように座席をコロコロと変えます。
- 1人席から複数人が使用できる席へ移動する。
- 1階から2階へ移動する。
- 通路側の席から窓際の席へ移動する。
ほんの少しの移動ですが、目の前の光景や気分が変化し、勉強の飽きを防ぐことができます。
また、1人席では「難易度の高い問題集を解く」、窓際の席では「外の景色も眺めながら勉強する」といったように、目的をもって位置を変えると勉強の効率(質)をさらに高められます。
同じ図書館内でも位置(座席)を変えていくことで、集中力を持続し、勉強の質を高められます。
この位置を変える方法は自宅でもできますので、ぜひ試してみてください。
勉強場所に合わせて勉強内容を決める!
「図書館では問題集をやる」「カフェでは英語の音読(暗記)をする」など、勉強場所と勉強内容をセットにすると、何を勉強するかを悩まず、やるべき勉強に集中できます。
「どこで何を勉強するか」が決まっていないと、選択肢があふれ、悩んだり不安になったりします。反対に「どこで何を勉強するか」が決まっていると、目の前の勉強に集中できます。
ポイントは、勉強場所の特徴に適した勉強内容を決めることです。
図書館は集中しやすい環境なので難しい問題を解くのに適しています。電車やバスの中での音読は周囲に迷惑がかかり向いていません。
勉強場所の特徴を生かして勉強内容を決めていくと、勉強の計画も立てやすくなり、戦略的に勉強を継続できます。
まとめ お気に入りの勉強場所を見つけよう!
勉強に集中できて、自分の力を高められるお気に入りの勉強場所を見つけていきましょう。
そのためには積極的にいろいろな場所で勉強をしてみることです。いろいろな場所で勉強をしてみて、
- 「ここはとても集中できるな!」
- 「休憩場所もあって、いいね!」
- 「少し騒がしくて勉強には向いていないな…」
- 「空いている時間が短いカフェだな。」
などの気づきを得られ、お気に入りの勉強場所が次第に見つかっていきます。
お気に入りの勉強場所をいくつか見つけ、勉強場所をコロコロ変えて勉強すれば、記憶力・集中力を最大にして勉強を続けることができます。
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