「いよいよ出雲駅伝が始まる!」
「駅伝シーズンの幕開けだ!」
「今年の大学駅伝で注目する大学はどこだろう?」
「注目選手を知りたい!」
出雲駅伝のスタートを迎えると、ワクワクした気持ちになる駅伝ファンは多いのではないでしょうか?
私(マー)もその1人です。
スタート地点である出雲大社の鳥居下に選手たちが立ち並ぶと、胸が踊ります。
駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝。
今回は出雲駅伝2024の出場校やコース、優勝候補や見どころを書いていきます。
この記事を読めば出雲駅伝に詳しくなり、出雲駅伝をより楽しめます!
レースの展開や優勝争いなどの参考にもなると思います。
皆さんの出雲駅伝2024の見どころや注目校をコメント欄で教えてくれるとうれしいです!
👇昨年度の出雲駅伝の記事です。
出雲駅伝とは?
出雲駅伝は大学三大駅伝の初戦
出雲駅伝は大学三大駅伝の1つであり、最初のレースです。
大学三大駅伝とは出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の3つの駅伝です。
大学三大駅伝を全て優勝すると大学駅伝三冠となります。
出雲駅伝は大学三大駅伝の初戦のみならず、社会人や学生(中高生含む)の駅伝の初戦でもあります。
富士山女子駅伝2023の優勝候補と注目選手 名城大学の6年連続2冠か
大学三大駅伝は神社とつながりが?
出雲駅伝は毎年体育の日(現在はスポーツの日)に開催されます。
平成元年の10月から開催され、2024年で36回目を迎えます。
10月は旧暦では「神無月」ですが、出雲駅伝が開催される出雲は「神在月」と呼ばれています。
日本各地の八百万の神々が10月に出雲大社に集うからです。
つまり、10月の出雲大社はとてもとても神聖な場所。
その中での大学三大駅伝初戦。
なんか、かっこいいですね!
ちなみに全日本大学駅伝は三重県の伊勢神宮が舞台になっています。
無理やりかもしれませんが箱根駅伝は、往路のフィニッシュ地点である芦ノ湖に箱根神社があります。
大学三大駅伝と神社とのつながりはちょっとした豆知識です。
【初心者のための駅伝解説】箱根駅伝の前哨戦!2023全日本大学駅伝
第100回箱根駅伝2024優勝候補を予想 駒澤大学3冠連覇を阻止するのは?
出雲駅伝の出場校はどうやって決まるの?
出雲駅伝出場の参加資格は以下になります。
参加資格
(1)2024年度公益社団法人日本学生陸上競技連合普通会員
各地区学連が選抜する20チームとし、各地区学連の代表数は次のとおりとする。
北海道1、東北1、関東10、北信越1、東海1、関西2、中国四国3、九州1
(2)国外1チーム
米国アイビーリーグ選抜
(引用:出雲駅伝大会要項https://www.izumo-ekiden.jp/outline/index.html)
各地区の学連から選ばれた代表校が出雲駅伝に参加します。
代表校は主に昨年度の地区大学駅伝の結果から選ばれます。
関東学連の出場校については、1月の箱根駅伝で上位10位までに入った大学が出場します。
箱根駅伝のシード権は、出雲駅伝のシード権でもあるんですね!
出雲駅伝2024の日程
2024年10月14日(月) スポーツの日
※テレビ放送は例年フジテレビ系で放送
出雲駅伝2024の出場校
- 北海道学連選抜(北海道学連)
- 東北学連選抜 (東北学連)
- 青山学院大学 (関東学連)
- 駒澤大学 (関東学連)
- 城西大学 (関東学連)
- 東洋大学 (関東学連)
- 國學院大學 (関東学連)
- 法政大学 (関東学連)
- 早稲田大学 (関東学連)
- 創価大学 (関東学連)
- 帝京大学 (関東学連)
- 大東文化大学 (関東学連)
- 北信越学連選抜(北信越学連)
- 名古屋大学 (東海学連)
- 京都産業大学 (関西学連)
- 関西大学 (関西学連)
- 広島経済大学 (中国四国学連)
- 岡山大学 (中国四国学連)
- 広島大学 (中国四国学連)
- 鹿屋体育大学 (九州学連)
- アイビーリーグ選抜
出雲駅伝2024のコース
スタート地点
出雲大社(スタート)〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東宮内195
- スタート 出雲大社正面鳥居前(勢溜)
- フィニッシュ 出雲ドーム前
6区間 45.1km
- 1区(8.0km) 出雲大社正面鳥居前 → 出雲市役所・JAしまね前
- 2区(5.8km) 出雲市役所・JAしまね前 → ゆめタウン斐川前
- 3区(8.5km) ゆめタウン斐川前 → JAラピタひらた店前
- 4区(6.2km) JAラピタひらた店前 → 鳶巣コミュニティセンター前
- 5区(6.4km) 鳶巣コミュニティセンター前 → 島根ワイナリー前
- 6区(10.2km) 島根ワイナリー前 → 出雲ドーム前
出雲駅伝 各区間のコースの特徴
1区(8.0km)
スピード駅伝の出雲駅伝では出遅れ厳禁の1区。
遅れると挽回が難しいです。
2kmあたりのアップダウンを上手く走り、スパートするタイミングが重要です。
優勝争いのためには、先頭から最低でも10秒差以内で渡したいところです。
2区(5.8km)
出雲駅伝の中で最短区間。
スピードランナー(5000mを得意とするランナー)が走ることが多いです。
中間地点あたりに大きな上りと下りがあります。
風の影響を考えながら走ることが求められます。
3区(8.5km)
出雲駅伝の中では比較的長めの距離。
前半2区間の流れを変える区間で、ゲームチェンジャーが現れやすいエース区間です。
順位変動が激しいです。
4区(6.2km)
走り方に工夫が必要です。
カーブが増えて直線が少なくなり、小刻みなアップダウンがいくつかあります。
また、田園風景の中を走る区間があり、風の影響を受けやすいです。
「速さ」よりも「強さ」のあるランナーが選ばれます。
5区(6.4km)
小刻みなアップダウンが特徴的でタフな5区。
アップダウンを上手に走り切るために、ロードレースに慣れているランナーが向いています。
走りの上手さが問われる区間です。
6区(10.2km)
出雲駅伝で唯一10kmを超える最長区間。
各校のエースが投入されます。
過去に何度も逆転劇があります。
出雲駅伝2024の順位予想と優勝候補
ここからは出雲駅伝2024の順位・優勝候補を予想していきたいと思います。
私は予想する際に以下を参考にします。
- 昨年の成績
- 今シーズンの成績
- 自己ベスト
- 5000mや10000m、ハーフマラソンの平均タイム
今回の出雲駅伝は距離が比較的短い「スピード駅伝」ですから、5000mのタイムを最も重要視しようと思います。
出雲駅伝2023の結果
昨年の出雲駅伝の結果を振り返ってみましょう。
優勝 駒大 2時間7分51秒=大会新
2位 城西大 2時間10分35秒
3位 國學院大 2時間11分07秒
4位 青学大 2時間11分28秒
5位 早大 2時間11分36秒
6位 中大 2時間12分17秒
7位 東洋大 2時間12分35秒
8位 法大 2時間13分44秒
9位 順大 2時間14分27秒
10位 関大 2時間17分16秒
11位 環太平洋大 2時間17分59秒
12位 IVYリーグ選抜 2時間18分05秒
13位 広島経大 2時間19分25秒
14位 立命大 2時間20分29秒
15位 北海道学連選抜 2時間21分03秒
16位 北信越学連選抜 2時間21分42秒
17位 皇學館大 2時間22分07秒
18位 第一工科大 2時間22分15秒
19位 東北学連選抜 2時間25分31秒
途中棄権 大経大
失格 創価大 2時間9分34秒
昨年は駒澤大学が1区から1位を譲らない完全優勝でした。
出雲駅伝で1分以上のタイム差は大差です。
トラックに強さがある駒澤大学らしい圧倒的な強さでした。
2位以降はタイム差が小さく、混戦でした。
関東インカレ2024の成績上位
出雲駅伝や全日本大学駅伝には各地方の大学が参戦しますが、上位・優勝争いは関東の大学が中心です。
ここでは5月に開催された関東インカレの結果を見てみましょう。
1500mからハーフマラソンで8位に入った選手を掲載します。
1500m
1部
1 高村比呂飛 (4)日体大 3:45.65
2 中野 倫希 (4)中大 3:46.30
3 塩原 匠 (3)順大 3:46.49
4 岩下 和史 (2)早大 3:46.80 PB
5 立迫 大徳 (1)早大 3:47.34 PB
6 髙田 尚暉 (4)山梨学大3:47.55
7 吉倉 ナヤブ直希 (1)早大 3:48.11
8 田 海渡 (4)筑波大 3:48.12
早稲田大学の3名が入賞している辺りが少し気になります。
出雲駅伝ではかなりプラスに働くと思います。
2部
1 青木 龍翔 (2)立大 3:52.93
2 宇田川瞬矢 (3)青学大 3:53.41
3 濱口 直人 (4)創価大 3:54.04
4 大塚 直哉 (3)立大 3:54.20
5 松尾 悠登 (2)東国大 3:54.20
6 小柴裕士郎 (1)東国大 3:54.35
7 尾熊 迅斗 (1)國學院大3:54.37
8 工藤信太朗 (2)駒大 3:54.40
5000m
1部
1 ヴィクター キムタイ (3)城西大 13:37.62
2 シャドラック キップケメイ (2)日大13:39.01
3 兵藤ジュダ (3)東海大 13:49.98 PB
4 山口 智規 (3)早大 13:50.12
5 松井 海斗 (1)東洋大 13:51.77 PB
6 岡田 開成 (1)中大 13:53.32 PB
7 西村 真周 (3)東洋大 13:54.18
8 武田 和馬 (4)法大 13:54.77
2部
1 鶴川 正也 (4)青学大 13:36.41
2 ダンカン マイナ (1)専大 13:37.45
3 デニス キプルト (2)日本薬大 13:40.50 PB
4 片川 祐大 (4)亜大 13:48.11
5 桑田 駿介 (1)駒大 13:49.69 PB
6 ネルソン マンデランビティ (3)桜美林大13:53.15
7 小池 莉希 (2)創価大 13:55.48
8 吉田 礼志 (4)中央学大13:55.94
出雲駅伝では1年生にも注目です。
松井海斗選手(東洋大)、岡田開成選手(中央大)、桑田駿介選手(駒澤大)は関東インカレで入賞する大活躍。
周囲を驚かせました。
今年だけではなく将来性も抜群の1年生たちですから、これからの活躍が楽しみです。
出雲駅伝で大学駅伝レビューを果たすかにも注目してください。
10000m
1部
1 ジェームス ムトゥク (3)山梨学大 28:02.29
2 平林 樹 (4)城西大 28:03.13 PB
3 ヴィクター キムタイ (3)城西大 28:04.93
4 溜池 一太 (3)中大 28:07.82 PB
5 花岡 寿哉 (3)東海大 28:08.26 PB
6 石田 洸介 (4)東洋大 28:08.29 PB
7 小林 亮太 (4)東洋大 28:12.77 PB
8 玉目 陸 (1)順大 28:13.67 PB
2部
1 デイビッド シュンゲヤネイヤイ(3)麗澤大 27:41.11 PB
2 ティーブン ムチーニ (2)創価大 27:41.52 PB
3 黒田 朝日 (3)青学大 27:52.02 PB
4 山中 博生 (4)帝京大 28:04.54 PB
5 カマウ パトリック (3)上武大 28:05.64 PB
6 デニス キプルト (2)日本薬大 28:09.72
7 吉田 響 (4)創価大 28:12.01 PB
8 青木 瑠郁 (3)國學院大 28:16.32
10000mの距離になると、箱根駅伝で上位に入る大学が目立ち始めます。
東洋大学の活躍が目立ちますね。
ハーフマラソン
1部
1 ブライアン キピエゴ (2)山梨学大 1:01:38 NGR
2 梅崎 蓮 (4)東洋大 1:03:19
3 白川 陽大 (3)中大 1:03:41
4 薄根 大河 (2)東洋大 1:03:49
5 伊福 陽太 (4)早大 1:03:54
6 西代 雄豪 (4)大東大 1:03:56
7 久保出雄太 (4)城西大 1:04:04
8 田島公太郎 (4)慶大 1:04:16
2部
1 カマウ パトリック (3)上武大 1:02:58
2 太田 蒼生 (4)青学大 1:03:04
3 高山 豪起 (3)國學院大1:03:14
4 ジョンソン モゲニ (2)亜大 1:03:42
5 稲塚 大祐 (4)立大 1:03:48
6 塩出 翔太 (3)青学大 1:03:56
7 辻原 輝 (2)國學院大1:04:17
8 ジョセフ ムイガイ (2)平成国大1:04:24
ハーフマラソンのタイムや成績は、出雲駅伝ではあまり参考にはしません。
しかし、最長区間かつアンカーの6区ではハーフマラソンで力を発揮する選手の起用が多いです。
3000m障害
1部
1 村尾 雄己 (3)順大 8:40.43
2 柴田 大地 (2)中大 8:42.90 PB
3 湯田陽平兵 (2)法大 8:43.75 PB
4 山﨑 颯 (3)順大 8:45.71 PB
5 山口 月暉 (3)日大 8:47.90 PB
6 草野 洸正 (4)早大 8:56.12 PB
7 伊藤 要 (3)山梨学大 8:56.24
8 岡元 快生 (1)国士大 9:00.14
2部
1 黒木 陽向 (3)創価大 8:41.24 PB
2 緒方 快 (3)関東学院大 8:44.88 PB
3 齊藤 大空 (2)創価大 8:51.34 PB
4 本間 創 (2)青学大 8:54.58 PB
5 中田 紫音 (4)立大 8:54.89 PB
6 辻本 桜寿 (1)帝京大 8:57.14
7 尾島 樹 (1)上武大 8:59.21 PB
8 桶田 一翔 (1)國學院大 9:01.18 PB
3000m障害を専門とする選手は、実は駅伝では重宝される存在です。
特にアップダウンがある区間では、走り方の上手さが求められる3000m障害の選手が起用されます。
出雲駅伝では4区・5区に、3000m障害の選手を起用したいと考える大学は多いようです。
2024年シーズンの5000m自己ベスト20(日本人のみ)
1 鶴川 正也(青学大4)13分18秒18
2 吉井 駿恭(中央大3)13分22秒01
3 吉岡 大翔(順大2)13分22秒99※高3
4 佐藤 圭太(駒澤大3)13分24秒29
5 花岡 寿哉(東海大3)13分28秒18
6 溜池 一太(中央大3)13分28秒29
7 伊藤 大志(早稲田大4)13分28秒67
8 折田 壮太(青学大1)13分28秒78※高3
9 黒田 朝日(青学大3)13分29秒56
10 山口 智規(早稲田大3)13分30秒19
11 吉田 礼志(中央学院大4)13分30秒30
12 篠原 倖太郎(駒澤大4)13分33秒13
13 斎藤 将也(城西大3)13分33秒39
14 石塚 陽士(早稲田大4)13分33秒86
15 野村 昭夢(青学大4)13分33秒88
16 岡田 開成(中央大1)13分34秒09
17 飯田 翔大(青学大1)13分34秒20※高3
18 山口 峻平(早稲田大1)13分34秒59※高3
19 石田 洸介(東洋大4)13分34秒82※高3
20 小池 莉希(創価大2)13分34秒85
ここに名を連ねている選手たちは学生長距離界のエースたち。
将来、世界選手権やオリンピックの出場も期待されます。
5000mの自己ベストを見ると、青山学院大学、早稲田大学、中央大学の選手の名前が目立ちます。
出雲駅伝は駅伝シーズンの開幕戦ということもあり、調子が上がってきていない選手もいます。
青山学院の太田蒼生選手のように、出雲・全日本は走らなかったけれど、箱根で爆走する選手もいます。
選手の調子を見極めて区間配置する監督の采配にも注目です。
先述した1年生の大学駅伝デビューにも注目。
今年の1年生はハイレベルな世代です。
関東インカレに出場できなかった1年生もいます。
出雲駅伝で鮮烈な大学駅伝デビューを飾るのは?
出雲駅伝2024の順位予想と優勝候補
ここからは本題の出雲駅伝2024の順位予想です。
私の順位予想と優勝候補は、
1 青山学院大学
2 駒澤大学
3 早稲田大学
4 國學院大学
5 城西大学
順位をこのように予想しましたが、優勝もこの5校からだと予想しています。
ではなぜこの5校が優勝候補で、この順位予想なのか?
理由を紹介していきます。
青山学院大学
黒田朝日選手と鶴川正也選手の二人が今年の青山学院大学の軸になると思います。
太田蒼生選手は出雲・全日本で見てみたいですが、例年通り箱根に標準を合わせるのかにも注目です。
私は宇田川瞬矢選手と1年生に期待しています。
宇田川選手は関東インカレ2部1500m2位というスピードランナーでありながら、箱根駅伝の長い距離にも対応できるマルチなランナーです。今年の箱根駅伝ではアンカーを務め、優勝のゴールテープを切りました。
私の中では、宇田川選手はキーマンなのですが果たしてどうでしょうか。
それから、今年入学した青山学院の1年生はネームバリューが強烈です。
世代ナンバー1の折田壮太選手。
黒田朝日選手の弟・黒田然選手。
若林宏樹選手の弟・若林良樹選手。
駿河台大学監督である徳本一善監督の息子である徳本陽選手。
大学駅伝ファンにはたまらない名前が並んでいます。
4区・5区あたりに1年生を起用すると予想し、力を発揮できれば青山学院の優勝は固いと予想しました。
駒澤大学
篠原倖太郎選手と佐藤圭太選手のダブルエースは期待通りの走りを見せてくれるでしょう。
3年生の山川拓馬選手、伊藤葵唯選手は大学駅伝ではお馴染みの顔で経験値がありますが、その他の選手が優勝に近づく走りができるのかに疑問符があります。
昨年チームを引っ張った鈴木芽吹選手や安原太陽選手のような存在感あるランナーがもう少しほしいところ。
それだけ駒澤大学にとって昨年の4年生の存在は大きかったです。
その4年生が抜けた穴を埋める存在として注目したいのが桑田駿介選手。1年生ながら関東インカレ2部5000mでは5位入賞しています。
倉敷高校時代からこの世代のエースで、実力は先輩たちと比べても遜色ないです。
出走する選手の調子がピタッと合えば、2連覇の可能性は充分にあります。
早稲田大学
ダークホースな存在として早稲田大学を挙げます。
伊藤大志選手、石塚陽士選手の4年生は経験値、実力ともに抜群です。
伊藤選手は5000mの自己ベスト(13分28秒67)を今シーズン更新しており、快走が期待されます。
山口智規選手は関東インカレ5000mで4位、クロカン日本選手権で優勝するスピードランナーです。
私が早稲田大学で注目したいのが関東インカレで1500m入賞者が3名いることと、佐久長聖高校から入学した山口峻平選手の状態です。
1500mで入賞したスピードランナーの力を出雲駅伝で生かしてほしいという私なりの願望があります。
そして、今シーズンいまだ影を潜めている山口選手が出雲駅伝に登場してほしいという願望は私だけではないはずで、多くの駅伝ファンの願望でもあるはずです。
こうした点から早稲田大学はダークホースな存在かと見ています。
國學院大学
平林清澄選手、山本歩夢選手の4年生。
青木瑠郁選手、上原琉翔選手の3年生。
5000m自己ベストを更新した辻原輝選手、浅野結太選手の2年生。
各世代に実力者がいるのが國學院大学の強みです。
5000m、10000mのトラック競技でも、距離が伸びたハーフマラソンでも結果を出す選手が増えてきました。
出雲駅伝を優勝した経験があるだけに、選手個々の仕上がりが良ければ優勝の可能性もあります。
城西大学
今年の箱根駅伝では総合3位に入り、大躍進の城西大学。
注目はキムタイ選手、斎藤正也選手、平林樹選手、久保出雄太選手の4本柱です。
平林選手は関東インカレ2位で自己ベスト更新をした伸び盛りの選手です。
毎年メキメキっと力をつけるランナーが現れるのが城西大学のおもしろいところです。
今年の箱根駅伝からの良い流れを出雲駅伝につなげたいところです。
以上が5位以内に予想した大学の分析です。
この5校に続くのが東洋大学、創価大学あたりと見ています。
出雲駅伝2024の見どころ・注目ポイント
最後に出雲駅伝2024の見どころを紹介します。
上位争いのポイントは「ミスしない駅伝」
上位・優勝を目指すには「ミスしない駅伝」です。
駅伝は流れのスポーツです。
1人がよい走りをしても、1人がうまく走れなかったら、なかなか波に乗れません。
力が拮抗しているので、デコボコ駅伝では勝てないのが近年の大学駅伝です。
距離が比較的短い出雲駅伝ならなおさら。
挽回するチャンスがあまりありませんので、ミスのない駅伝ができるかがポイントです。
1区が最重要
出雲駅伝6区間の中で一番重要な区間は1区です。
昨年度の出雲駅伝1区、駒澤大学・篠原倖太郎選手が他の大学が戦意喪失するほどの
走りをしました。
一方、駒澤大学を追うライバル校の1区は区間上位ながらもトップ駒澤大学との差は大きく、その後の区間で巻き返せる状況ではありませんでした。
駅伝の流れを作る意味でも1区は最重要です。
最終6区の逆転劇は?
最終6区は出雲駅伝の区間の中で唯一10kmを超えます。
これまでにも数々の逆転劇がありました。
単純比較はできませんが、6区は10000mのタイムが参考になります。
学生トップクラスのランナーは27分台のタイムで10000mを走ります。
28分前半で10000mを走る学生はとても力のあるランナーです。
近年は学生ランナーのレベルが向上しており、力が拮抗しています。
そういう感じで見てくると、6区逆転の可能性は「1分差がついたら難しい」といった感じでしょうか。
トップを走る大学からすれば「1分差がついたらセーフティーリード」。
最後まで目が離せない展開を期待したいですね。
いずれにせよ、1区から6区まで流れに乗った駅伝をすることがポイントです。
出雲駅伝2024最新情報
2024年9月30日 追記
青山学院大のエントリー判明
4年 太田蒼生、白石光星、鶴川正也、野村昭夢、若林宏樹
3年 宇田川瞬矢、黒田朝日、塩出翔太
2年 鳥井健太、平松享祐
宇田川選手が9月28日の絆記録挑戦会で5000m13分37秒77の自己ベストをマーク。
國學院大学のエントリー判明
4年 平林清澄 山本歩夢
3年 青木瑠郁 上原琉翔 嘉数純平 鎌田匠馬 高山豪起
2年 後村光星 辻原輝 野中恒亨
東洋大学のエントリー判明
4年 小林亮太 吉田周
3年 網本佳悟 緒方澪那斗 西村真周
2年 浜中尊
1年 内堀勇 馬場アンジェロ光 宮崎優 迎暖人
駒澤大学
・篠原選手が5000m13分15秒70で屋外の日本選手学生新記録を達成
・佐藤圭太選手が恥骨のケガにより離脱
2024年10月8日 追記
駒澤大学のエントリー判明
4年 篠原倖太朗 金谷紘大
3年 伊藤蒼唯 帰山侑大 山川拓馬
2年 工藤信太朗 島子公佑 安原海晴
1年 桑田駿介 谷中晴
早稲田大学のエントリー判明
4年 伊藤大志 石塚陽士
3年 藤本進次郎 間瀬田純平 山口智規
2年 工藤慎作 長屋匡起
1年 瀬間元輔 山口竣平 吉倉ナヤブ直希
城西大学のエントリー判明
4年 平林樹 久保出雄太 林晃耀
3年 斎藤将也 桜井優我 鈴木健真 山中達貴 ヴィクターキムタイ
1年 小林竜輝 三宅駿
各校エントリー判明後の感想
順当なエントリーにしたと思ったのは青山学院大、城西大、國學院大学の3大学。
あとは誰がどの区間を走るかがポイントになります。
前述したように、1区は最重要で、あとは流れを変える3区とアンカーの6区。
青学の黒田朝日選手、城西大は斎藤将也選手、國學院大は山本歩夢選手がキーマンになるかと。
駒澤大学は佐藤圭太選手を欠いたことでベストメンバーではありませんが、地力があります。
追いかける展開にはなりたくないので先手必勝で1区に篠原倖太朗選手を配置すると思います。
早稲田大学は期待のルーキー立迫大徳選手がエントリーから外れたことがどうか。
ただ早稲田の上級生は強い!
ますます目が離せません!
※以後、情報が入り次第追記します!
いかがでしたか?
みなさんの順位予想・優勝候補はどのような感じでしょうか?
出雲駅伝2024の結果と感想
総合成績
1位 國學院大 2時間09分24秒秒
2位 駒澤大 2時間10分04秒
3位 青学大 2時間10分24秒
4位 創価大 2時間11分47秒
5位 IVY選抜 2時間12分18秒
6位 早稲田大 2時間12分23秒
7位 城西大 2時間12分34秒
8位 帝京大 2時間13分35秒
9位 法政大 2時間13分41秒
10位 大東文化大 2時間13分57秒
11位 東洋大 2時間15分45秒
12位 京都産業大 2時間17分02秒
13位 北信越学連 2時間18分09秒
14位 北海道学連 2時間18分39秒
15位 名古屋大 2時間18分53秒
16位 関西大 2時間19分33秒
17位 岡山大 2時間21分01秒
18位 鹿屋体育大 2時間21分26秒秒
19位 広島大 2時間23分33秒
20位 広島経済大 2時間25分20秒
21位 東北学連 2時間25分21秒
区間成績
1区 鶴川正也(青学・4)23分40秒
2区 吉田響(創価・4)15分46秒
3区 ヴィクター キムタイ(城西・3) 23分42秒
4区 野中恒亨(國學院・2)17分42秒
5区 上原琉翔(國學院・3)18分12秒
6区 平林清澄(國學院・4)29分03秒
感想:勝負を分けたポイント
4区の上位3校の走り
青学・宇田川選手は勢いよく飛び出すも、スピードが上がりませんでした。
駒澤・伊藤選手は地元を気持ちよく快走。
アンカー勝負に持ち込むイイ流れに駒澤はなりました。
しかし、もっとすごかったのが國學院・野中選手。
駒澤と青学の2校との差を詰め、粘りの走りを見せて区間賞。
青学はこの4区、そして続く5区で流れを失いました。
逆に駒澤と國學院はこの区間で流れをつかみかけます。
國學院は駅伝の流れをつかんでいた
國學院はレース序盤から流れをつかみました。
1区で青木選手が3位と快走。
2区は5位、3区は3位とタスキを繋ぎ、青学・駒澤から離されず上位で争い続けたのが大きかったです。
そして、4区・野中選手、5区・上原選手の連続区間賞。
アンカー平林選手はマラソンの経験を生かした見事な駆け引きで独走状態に。
ピタっピタっと区間配置がハマっていきましたね。
混戦必至の大学駅伝はミスは✖
優勝候補筆頭の青学は、4区・5区で失速。
駒澤大学は大きなミスなく派手さはないけれど粘り強くまとめましたが、エース篠原選手が競り負け。
出雲駅伝は難しいですね。
スピード駅伝とはいえ駆け引きも重要なんだなと思いました。
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