2024年の富士山女子駅伝が間近に迫り、熱い戦いの幕が上がろうとしています。
今年も全国から集まった強豪チームが、富士山の美しい景色を背に、名誉をかけて競い合います。
注目選手のエントリー状況や過去の成績をもとに、7連覇を目指す名城大を中心に優勝候補チームや順位予想を徹底分析します。
果たしてどのチームが栄冠を手にするのか、そして注目選手たちの活躍はどうなるのか。
期待が高まるこの大会を、皆さんと一緒に楽しんでいきましょう!
年始の風物詩が箱根駅伝ならば、年末の風物詩は富士山女子駅伝!
富士山女子駅伝とは?
富士山女子駅伝の正式名称は「全日本大学女子選抜駅伝競走」。
毎年12月30日に開催され、2024年で12回目の開催になります。
富士山の麓を走る駅伝で、アップダウンの激しい過酷なコースです。
10月に仙台で開催される「全日本大学女子駅伝」と並ぶ女子大学駅伝の二大大会の一つで、年末の風物詩として定着しています。
4年生にとっては大学生活の集大成となる大会です。
富士山女子駅伝2024の日程
2024年12月30日(月)10:00スタート
フジテレビ系列で放送
富士山女子駅伝2024のコース
スタート地点: 富士山本宮浅間大社前
ゴール地点: 富士総合運動公園陸上競技場
総距離: 7区間43.4km
7区間(43.4km)
- 1区(4.1km)第1中継所 富士山本宮浅間大社前
後半のアップダウンをうまく走り切る
- 2区(6.8km)第2中継所 ㈱石井鉄工所前
長い下り坂をブレーキかけずに走れるかがポイント
- 3区(3.3km)第3中継所 富士市交流プラザ前
カーブが少し多めの最短区間
- 4区(4.4km)第4中継所 富士市クリーンセンターききょう前
2.5kmあたりの登りとラスト1kmのアップダウンに注意
- 5区(10.5km)第5中継所 ジヤトコ本社前
流れを変える最長エース区間
- 6区(6.0km)第6中継所 遠州トラック㈱駐車場前
ほとんど直線コースで前がよく見える
- 7区(8.3km)フィニッシュ 富士総合運動公園陸上競技場
3km過ぎから始まる登りと「魔の坂」
富士山女子駅伝2024の出場校
富士山女子駅伝の参加資格は以下のようになっています。
2024年度公益社団法人日本学生陸上競技連合普通会員
1.第42回全日本大学女子駅伝対校選手権大会の参加を希望する上位12チーム
2.5000m 7名の記録による10チーム
※対象となる記録は、2024年4月1日~2024年12月1日の期間に出した記録でなければならない。なお、電気計時の記録のみ有効とする。
3.全日本大学選抜チーム
全国8地区学連からの選抜チーム(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州)
※各地区学連からは原則として1名以上を選出しチームを編成するが、区間配置について地区ごとの配分制限は設けない。
4.静岡県学生選抜チーム
静岡県内の中学校・高校を卒業した選手、または静岡県内の大学・大学院に在学する選手で編成する。
出典:「大会要項」富士山女子駅伝2024公式サイト
出場チームはまだ未確定です。
①全日本大学女子駅伝上位12校
- 立命館大学
- 大東文化大学
- 城西大学
- 名城大学
- 東北福祉大学
- 大阪学芸大学
- 拓殖大学
- 筑波大学
- 日体大学
- 中央大学
- 順天堂大学
- 帝京科学大学
②各校5000m上位7名の合計タイム
決まり次第掲載します。
全日本大学女子駅伝の結果
10月27日に行われた全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)の結果を以下にまとめました。
立命館大学が9年ぶりに優勝し、名城大学は8連覇となりませんでした。大東文化大はまたしても2位。
城西大学が大健闘の3位でした。
総合成績
1位 立命大 2時間3分03秒=大会新
2位 大東大 2時間4分06秒=大会新
3位 城西大 2時間5分41秒
4位 名城大 2時間6分02秒
5位 東北福祉大 2時間6分23秒
6位 大阪学大 2時間6分43秒
7位 拓大 2時間6分48秒
8位 筑波大 2時間8分10秒
(以上、シード権)
9位 日体大 2時間8分22秒
10位 中大 2時間8分53秒
11位 順大 2時間9分10秒
12位 帝京科学大 2時間10分04秒
13位 兵庫大 2時間10分15秒
14位 関大 2時間10分25秒
15位 玉川大 2時間10分30秒
16位 東洋大 2時間10分35秒
17位 中京学大 2時間12分30秒
18位 京産大 2時間13分12秒
19位 関西外大 2時間13分14秒
20位 福岡大 2時間13分57秒
21位 東農大 2時間15分16秒
22位 環太平洋大 2時間15分40秒
23位 新潟医療福祉大 2時間16分37秒
24位 仙台大 2時間21分46秒
25位 札幌国際大 2時間24分54秒
オープン
東北学連選抜 2時間22分16秒
区間賞
1区(6.6km) 野田真理耶(大東大2) 21分11秒=区間新
2区(4.0km) 山本釉未(立命大1) 12分41秒=区間新
3区(5.8km) 村松灯(立命大4) 18分48秒=区間新
4区(4.8km) 蔦野萌々香(大東大2) 15分42秒
5区(9.2km) S.ワンジル(大東大2) 28分51秒
6区(7.6km) 土屋舞琴(立命大3) 25分58秒
立命館大学と大東文化大学が区間賞を分け合う形に。
名城大学の選手が一人も区間賞を取れなかったのは想定外でした。
富士山女子駅伝2024の優勝候補
ここからは本題の富士山女子駅伝2024の優勝候補を紹介していきます。
名城大学
全日本ではまさかの4位に沈んだ名城大学。
1区の出遅れが響き、流れに全く乗れない駅伝となってしまいました。
それでも名城大学は優勝候補。
全日本敗戦の悔しさがチームを変えるエネルギーになると私は思います。
今年の名城大学は主将・谷本七星選手、3年生の原田紗希選手、石松愛朱加選手、米澤奈々香選手が主力。
その他の区間を誰が埋めるのかが富士山7連覇のポイントになりそうです。
全日本では出走しなかった山田未唯選手と力丸楓選手の2年生の状態がどうかが個人的に気になるところです。
立命館大学
今年の立命館大学はかつての強さが戻ってきた印象があります。
全日本では出走した全選手が区間3位以内の走りをし、独走で優勝をしました。
全日本2区区間賞の山本釉未選手と4区区間3位の池田悠音選手の1年生の走りが全日本では光りましたが、この富士山女子駅伝でも同じ。
1年生の走りがポイントになりそうです。
主将・村松灯選手、中地こころ選手ら4年生がわきを固め、太田咲雪選手ら2・3年生が堅実な走りを見せれば、全日本との2冠の可能性はあるだろうと予想しています。
全日本制覇で自信がつき、何よりも勢いが立命館大学にはあります。
大東文化大学
全日本では惜しくも2位の大東文化大学。
名城大学が力を発揮し切れない駅伝で勝てなかったのは残念でした。
それでも立命館大学に次ぐ大会新記録での2位ですから、とても価値のある2位だと思います。
全日本1区区間新記録の野田真理耶選手と5区区間賞のサラ・ワンジル選手の2枚看板にあともう一、二枚ほしいところ。
準エース級の差で優勝できていない印象があるので、そこを何とか……。
富士山女子駅伝2024の順位予想
全日本以上にタイム差は大きくならず、混戦になるのではと私は思っています。
1位 名城大学
2位 立命館大学
3位 大東文化大学
4位 日体大学
5位 城西大学
6位 大阪学芸大学
7位 拓殖大学
8位 東北福祉大学
全日本9位の日体大は富士山では上位に食い込むと予想。
昨年大会では2位でしたから、しっかり合わせてくると思います。
城西大は全日本で3位に入り、いい流れが出来つつあります。
東北福祉大学は昨年から勢いのあるチームで、入賞圏内に入ると予想しています。
富士山女子駅伝2024の注目選手
富士山女子駅伝2024の注目選手を紹介します。
優勝候補に挙げている名城、立命館、大東文化以外の大学から選んでみました。
不破聖衣来(拓殖大)
全日本は5区30分21秒で区間7位。
1・2年生の時のような爆発的な走りはまだ見られないものの、少しずつ復活している感はあります。
10代という年齢で10kmを30分台で走ったところにやはり期待感は大きいです。
完全復活を駅伝ファンは待っています。
山﨑りさ(日本体育大)
全日本では5区30分00秒で区間4位。
前半の遅れを取り戻そうと必死に走る姿はまさしく日体大のエースでした。
5000m15分31秒39、10000m31分50秒13の自己ベストは、将来の活躍も期待大です。
10月の全日本大学駅伝の記事「全日本大学女子駅伝2024の出場校と優勝候補予想【注目選手のエントリーは?】」でも注目選手を紹介しています。
重複している選手もいますが、合わせてご覧ください。
富士山女子駅伝2024の見どころ
1~4区の前半で1つの区間
私は1〜4区を1つの区間と見ます。
この4区間で上位争いをすることが、優勝争い・シード権争いのポイント。
全日本は先手を取った立命館大と大東文化大が優位にレースを進めました。
富士山でも同じです。
名城大学に先行を許さない走りを再び立命館大と大東文化大はできるかに注目しましょう。
エース区間の5区で流れを変える
5区はエース区間。
前半のよい流れを止めずに引き継ぐか、悪い流れを変えるかの分岐点になる区間です。
特に大東文化大にはサラ・ワンジル選手という大砲がいます。
名城大と立命館大が5区の選手にタスキが渡った時点で大東文化大と1分はほしいところ。
逆に大東文化大は名城大と立命館大より先行してワンジル選手にタスキが渡ると優勝の可能性が大きく広がります。
最終7区の山登りはタイム差大
最終7区の山登りはタイム差が広がりやすい区間、かつ順位を決める区間です。
各校の監督も誰を配置するか悩むところです。
先手必勝で力のある選手を前半区間に配置すると7区を走る選手が……。
アンカー勝負を目論んでエース級を投入する戦略もありますね。
いかがでしたか?
例年以上に混戦模様の大学女子駅伝。
当日は風も穏やかで選手にとって走りやすいコンディションを願うばかりです。
今年最後の大きな駅伝大会。
みなさんで応援しましょう!
追加情報
新しい情報が入り次第、こちらに掲載していきます。
10月の全日本大学女子駅伝の記事はこちら👇
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