女子駅伝No1はどこのチームか?
ニューイヤー駅伝は男子の実業団チームNo.1を決める駅伝ですが、クイーンズ駅伝は女子の実業団チームNo.1を決める大会です。
今回はクイーンズ駅伝の優勝候補や注目選手、見どころを紹介していきます。
クイーンズ駅伝とは?
クイーンズ駅伝は、日本の女子実業団駅伝の最高峰の大会です。
正式名称は「全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」で、公式愛称として「クイーンズ駅伝 in 宮城」が使用されています。
クイーンズ駅伝2024のコース紹介
全42.195km
- 第1区 7.0km (松島町文化観光交流館前~塩竈市地域活動支援センター)
- 第2区 4.2km (塩竈市地域活動支援センター~NTT東日本塩釜ビル前)
- 第3区 10.6km (NTT東日本塩釜ビル前~富士化学工業前)
- 第4区 3.6km (富士化学工業前~聖和学園高等学校前)
- 第5区 10.0km (聖和学園高等学校前~仙台第二高等学校前)
- 第6区6.795km (仙台第二高等学校前~弘進ゴムアスリートパーク仙台)
クイーンズ駅伝2024の出場チーム
参加資格は以下の2点。
- 前年大会の上位8チーム(「クイーンズ8」と呼ばれるシード権)
- その他のチームは予選会「プリンセス駅伝」を通過する必要がある
シード権「クイーンズ8」
- 積水化学
- 日本郵政グループ
- パナソニック
- 資生堂
- ダイハツ
- 第一生命グループ
- 天満屋
- 岩谷産業
プリンセス駅伝2024 上位16チーム
- ユニクロ
- 三井住友海上
- エディオン
- シスメックス
- 豊田自動織機
- 大塚製薬
- しまむら
- 日立
- 肥後銀行
- 京セラ
- 東京メトロ
- ニトリ
- ルートインホテルズ
- ベアーズ
- スターツ
- デンソー
クイーンズ駅伝2024の優勝候補
積水化学
昨年のクイーンズ駅伝の覇者。
2連覇に挑戦です。
積水化学の特徴はとにかく選手層が厚い!
10000m30分24秒44の日本記録保持者の新谷仁美選手。
パリオリンピック5000m日本代表の山本有真選手。
ブダペスト世界陸上マラソン代表の佐藤早也伽選手。
日本を代表するランナーがそろっています。
前回1区・田浦英理歌選手、4区・佐々木梨七選手、最終6区・森智香子選手も健在。
田浦選手は9月の全日本実業団陸上で日本人トップの4位と、昨年より力をつけています。
昨年優勝を経験した選手たちのコンディションが良ければ、連覇は間違いないでしょう。
2024年11月7日追記 積水化学のエントリー
- 新谷 仁美
- 森 智香子
- 楠 莉奈
- 佐藤 早也伽
- 木村 友香
- 田浦 英理歌
- 山本 有真
- 道下 美槻
- 佐々木 梨七
- 長澤 日桜里
資生堂
昨年のクイーンズ駅伝では連覇を狙うも4位という悔しい結果に。
昨年のリベンジを目指します。
資生堂の中心はパリオリンピックコンビ。
パリオリンピック10000m18位の五島莉乃選手。
同22位のキャプテン・高島由香選手。
この2人の走りに資生堂の明暗がかかっています。
昨年は1区で区間賞を獲得した五島選手がどの区間を走るのかに注目です(個人的には3区か5区に登場してほしい)。
そして、パリオリンピックのマラソンでは惨敗(51位)だった一山麻緒選手の復活はあるのか?
4区を走るであろうジェプングティチ ジュディ選手にタスキが渡った時点で3位以内にいたいところ。
2024年11月7日追記 資生堂のエントリー
- 高島 由香
- 五島 莉乃
- 一山 麻緒
- 井手 彩乃
- 前田 海音
- 大谷 菜南子
- 風間 歩佳
- 柴田 来夢
- 干飯 里桜
- 石田 萌笑
JP日本郵政グループ
昨年のクイーンズ駅伝2位のJP日本郵政グループ。
廣中璃梨佳選手、鈴木亜由子選手、和田有菜選手と、駅伝ファンならご存知の駅伝に強い選手がいます。
そして、昨年の全国高校駅伝で大逆転劇を演じたカロライン選手(当時・神村学園)の加入がとても大きい。
2区・5区のつなぎ区間がうまく流れれば、4年ぶりの優勝の可能性大です。
2024年11月7日追記 JP日本郵政グループのエントリー
- 鈴木 亜由子
- 太田 琴菜
- 大西 ひかり
- 菅田 雅香
- 廣中 璃梨佳
- 小坂井 智絵
- 土井 葉月
- 和田 有菜
- 牛 佳慧
- カリバ カロライン
第一生命
昨年は6位の第一生命。
パリオリンピックマラソン6位の鈴木優花選手、パリオリンピック10000m19位の小海遥選手が在籍しています。
昨年のクイーンズ駅伝で出走した飛田凜香選手、原田紋里選手に、名城大学から加入した増渕祐香選手がどの区間に配置されるのか?
区間配置によって第一生命は順位が大きく変わりそうです。
2024年11月7日追記 第一生命のエントリー
- 出水田 眞紀
- 鈴木 優花
- 松本 奈々
- 飛田 凜香
- 櫻川 響晶
- 増渕 祐香
- 小海 遥
- 樋口 ほのか
- 中後 心晴
- 深澤 雫月
シード権争いは?上位の順位予想
- 積水化学
- JP日本郵政グループ
- 第一生命
- 資生堂
- ダイハツ
- ユニクロ
- パナソニック
- 三井住友海上
この8チームがクイーンズ8になると予想。
積水化学が強いですが、接戦になる可能性もアリ。
クイーンズ駅伝2024の注目選手
ここでは優勝候補のチーム以外の注目選手を紹介します。
樺沢和佳奈(三井住友海上)
パリオリンピック5000m代表。
5000mの自己ベストは15分18秒76。
プリンセス駅伝ではアンカー区間でユニクロを猛追。
惜しくも追い付きませんでしたが、区間賞を獲得し、オリンピアンとしての走りを見せました。
筆者の地元・群馬県出身ですので、全日中2連覇に貢献した中学生の時からめちゃくちゃ応援してます。
加世田梨花(ダイハツ)
パリオリンピックマラソン代表に惜しくも届かなかった加世田梨花選手。
マラソンで2時間21分55秒の自己ベストをもっており、スピードとスタミナの両方を備えています。
昨年のクイーンズ駅伝では3区を走り区間4位の走り。
チームは5位に入ってシード権を獲得しており、今回も加世田選手の走りがダイハツの順位を決めそうです。
後藤夢(ユニクロ)
パリ五輪1500m代表。
プリンセス駅伝では2区で区間賞。
チームを11位から一気に4位に押し上げ、プリンセス駅伝初優勝の立て役者となりました。
本職は1500m。
クイーンズ駅伝でも1500m4分09秒41のスピードでチームのシード権獲得を!
クイーンズ駅伝2024の見どころ
3区と5区のエース区間
優勝争い・シード権争いをするには、3区と5区の2区間に実力者を配置できるかがカギになります。
10000mやハーフマラソンに強い選手が3区・5区に入ることが多いですが、その選手の走りが順位に大きく影響します。
昨年のクイーンズ駅伝2023では3区で積水化学の佐藤早也伽選手と廣中璃梨佳選手がデッドヒート。
佐藤選手はマラソンで、廣中選手はトラックで活躍をしていますが、両者のよさが生きた熱い競り合いでした。
先にタスキを渡した佐藤選手の積水化学が優勝したことを考えると、3区の走りはとても重要です。
また、5区はレース後半のエース区間。
集団走というよりは、単独走になる可能性が高いです。
単独走でもペースを維持したり、スピードアップしたりできる選手が5区はよさそうです。
また5区はアップダウンが比較的激しめなタフなコースで、速さよりも強さが問われます。
来年の東京世界陸上2025に向けて
2025年には東京で世界陸上が開催されます。
この駅伝で名前を知られたり、ニューヒロインが誕生したりすることを私は期待しています。
もちろん、これまで日本代表として走った選手も。
今回のクイーンズ駅伝では、来年の世界陸上で活躍するのは誰かな?という視点で見るのも見どころの一つです。
いかがでしたか?
オリンピックイヤーだった今年。
世界陸上が東京で開催される来年。
優勝争い・シード権争いに注目ですが、選手個々の走りにも注目してクイーンズ駅伝を観戦しましょう。
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