【教員・指導者・親 必見!子育てに悩む方へ】教育とは?  「教える」と「育てる」

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教える
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「何かいい指導方法はないかな?」

「〇〇さん(先生、コーチ)の方法をマネしてみよう!」

「なんでできないの?」

「同じことを何回も言わせないで!」

教員や指導者、そして子どもをもつ親は、学習者(子ども、選手、部下など)の成長を願って指導方法や接し方などを工夫しています。

しかし、教育や指導、子育ては簡単ではなく、とても難しいです。

時には、こちらの願いを裏切られることもあり、悩んだり、心が折れたりします。

日々の教育や指導、子育てに悩んでいる方に、元教員のマーが少しでも役立つ情報を発信していきます。

 

今回の記事は、「教える」というカテゴリーで最初の記事です。

よって、「教育って何だろう?」というところからスタートします。

今回は、教育の方法というより、理論?考え方?教育観?のお話になります。

 

「どうしたら子どもがすくすく成長していけるのか?」

「どうしたら選手の目標を達成させることができるだろう?」

と、学習者(子ども、選手)の成長を本気で考えている方や

 

「イライラせずに子どもに接したい。」

「子どもに手を焼いています。」

と、子育てに悩んでいる方は

ぜひ読んでください。

少しばかりヒントになるかと思います。

教育とは? 「教える」と「育てる」 

教育には、

「教える」 と 「育てる」 

の2つがあります。

「教える」は、

・友達にたし算を教える 

・夫に言葉の意味を教える 

・子どもに学校までの道を教える

など、どなたにも経験があります。

教員や指導者は専門性や資格が必要ですが、教えることは誰もができます。

では、

「育てる」はどうでしょう?

・子どもを育てる

・飼っているペットを育てる

・植物を育てる

など、経験はまちまちだと思います。

何かを育てた経験がある人は、「育てる」のイメージがしやすいと思います。

 

この「教える」と「育てる」。

どちらが重要でしょうか?

あるいは、どちらを重視して、学習者に接したらよいでしょうか?

 

どちらも重要ですが、私は「育てる」の方が重要だと思います。

なぜなら、教育の楽しさも難しさも、「育てる」にあるからです。

 

「育てる」は長い、めんどう

子どもや選手といった学習者を育てるには、長い時間がかかります。

そして、めんどうなことが多いです。

 

例えば、植物や野菜を育てるとき、

「水をやり忘れたり」

「雑草をとったり」

「日光に触れさせたり」

と、長い時間をかけ、少しめんどうなことを続けなければいけません

時には、

「思うように成長しなかったり」

「枯れてしまったり」

うまくいかないこともあります。

 

学校や職場で人を育てることも、子育ても同じです。

「勉強を教えたり」

「友達(社員、選手)同士のトラブルを解決したり」

「失敗をして落ち込んでいる時は励ましたり」

と、育てるために、長い時間をかけ、少しめんどうな事を続けることが求められ、うまくいかないことを受け止める必要があります。

 

「思うように成長しなくて時間がかかる!」

「イライラする!」

「あせる!」

「教えているのに、なんでできない!」

という場面に出くわした時は、

「育てる」には長い時間がかかり、めんどうなことが多く、うまくいかないこともある

と認識しましょう。

そうすると、少し肩が楽になります。

私も教員時代、「育てる」には時間がかかると認識してから、子どもの成長を急がなくなりました。

育てる意識が大事! educationを考えよう!

「教える」は英語で「teach」です。

英語が出てきたと思った人、逃げないでください。大事です!

 

皆さんは「教えること」、つまりteach はできます。誰しもが教える経験があることは前述しました。

 

そこで、考えてほしいのは、

teach「教える」ではなく「education」という言葉です。

英語が出てきたと思った人、逃げないでください。大事です!(2回目)

 

educationとは

「教育」

という意味です。

 

「え?は?だから?」

と思った人もいると思います。

 

注目してほしいのは、

educationの語源です。

2つあるといわれています。

①「引き出す」という意味のeducere

②「養いつつ育む」という意味のeducare

 

①の「引き出す」という意味が、「育てる」で重要なキーワードです。

教員として教育現場にいた時に思ったことは、「引き出す」ことを意識して、子どもや選手などの学習者と接する教員や指導者があまり多くないことです。

「教える」のに一生懸命な人がほとんどでした。

「教える」のは教員や指導者の仕事ですから、当然と言えば当然です。

おそらく、子育てをしている親も、「教える」ことの方が圧倒的に多いと思います。

 

そこで、「引き出す」を意識をして子どもや選手、部下に接してみてはいかがでしょうか。

「引き出す」のイメージが、なかなかわいてこないと思いますが、

「引き出す」は、「教える」の反対にあると考えましょう。

「教える」は「知識や技能を与える行為」ですが、

「引き出す」は「力を引き出す行為」です。

 

「子どもや選手の自主性を大切に」

「子どもや選手の個性を大切に」

といった考えをよく目にします。

 

それらは、子どもや選手が本来もっているもの(力)を引き出して育てることです。

つまり、educationの考え方です。

だから、自主性や個性は、teachする(教える)のではなく、

educationする(引き出す)ものです。

 

この「教える」と「引き出す」のバランスを教員や指導者、親が理解し、使えるようになった時、子どもや選手である学習者は大きく成長していきます。(成長するではなく、成長していくです)

さらに、クラスやチームといった集団の安定や成長をも促していきます。

teach(教える)だけではなく、education(引き出す)!

これまでは、

「教えること」(teach)に力を入れてきた方が多いのではないでしょうか?

 

「教えること」の意識が高いと、

学習者である子どもや選手が失敗した時に、

「昨日、言ったじゃん・・・」

「何度も同じことを言わせるな!」

と叱る視点が増えがちです。

 

そうではなく、

子どもや選手が今もっている力、個性を引き出す(education)という視点に立ってみましょう。

すると、接し方が変わってきます。

もちろん、学習者が成長していきます。

そして、自分自身の教育観が変わり、方法も変わってきます。

 

もう一つ重要なことは、

「引き出す・育てる」は前述したように、やはり時間がかかります。

つまり、「待つこと」が教員や指導者、親には求められます。

 

例に出した

・子どもを育てる

・飼っているペットを育てる

・植物を育てる

は、時間がかかるものばかりです。

 

「引き出す・育てる」には他にもポイントがあります。

もちろん、「教える」ことも重要ですし、「教える」ポイントもあります。

そういった少し細かく、重要なポイントは次回以降に発信していきます。

まとめ

参考になればうれしいです!

今日はここまで!

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